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人的資本経営に力を入れるべき企業の特徴とは?

こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
最近、人的資本経営(Human Capital Management, HCM)の重要性が高まっていますが、どのような企業が特にこの分野に力を入れるべきなのでしょうか?
少人数の企業など、人的資本経営にそこまで力を入れなくてもいい企業もあると考えています。少数精鋭でやっているのであれば、それで十分な気もします。
逆に、人数が1万人を超えるような大企業は必須でしょう。人材の無駄遣いなんてしたくないですからね。。。
今回は、人的資本経営に力を入れるべき企業の特徴について考察してみたいと思います。

1. 従業員数が多い企業

(1) 大規模な従業員数の管理

従業員数が少ない企業であれば、Excelなどの簡単なツールで十分にデータの集計や管理が可能です。
しかし、大企業や従業員数が多い企業では、手動のデータ管理には限界があります。
データの量が増えるほど、人的資本に関する情報を効率的に収集、分析、活用するための専門的なツールが必要となります。
「管理職候補に関する数値を出しておいてください。大丈夫、明日まででいいですよ。」なんて言われた日には、怒りしか湧きません。。。

(2) 効率的なデータ管理と分析

大規模な従業員データを正確に管理し、分析するためには、HRテクノロジーの導入が不可欠です。
これにより、採用、育成、評価、配置転換などの重要な意思決定をデータに基づいて行うことができ、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
日本でも転職市場が活発化し、人材の流動性が上がっているにも関わらず、「勘・経験・度胸」だけで乗り越えようとする人達、本当にどうにかしてください。。。
転職したくなります。。。

2. 多国籍企業やグローバル展開している企業

(1) 多様な文化と労働市場への対応

多国籍企業やグローバルに展開している企業は、各国の労働市場や文化に適応する必要があります。
人的資本経営を強化することで、異なる市場や文化に対応した戦略を立てることができ、競争力を高めることができます。
日本でもたまにそのような企業を見かけますよね。
羨ましさしかない!

(2) 統一されたグローバルなHR戦略

グローバルに展開している企業では、各拠点間で統一されたHR戦略を持つことが重要です。
人的資本管理ツールを導入することで、グローバルな視点からデータを一元管理し、各拠点の状況を把握しやすくなります。
これにより、効果的なリソース配分やタレントマネジメントが可能となります。
人数が多い企業、データ作成に時間が掛かる企業では、ツールなしで人的資本の情報をまとめて可視化するとか、無理ゲーです。。

3. 高度な専門知識やスキルを必要とする業界

(1) 高度なスキルと専門知識の管理

IT、金融、医療などの高度な専門知識やスキルを必要とする業界では、人的資本の質が企業の競争力に直結します。
優れたタレントを確保し、育成するためには、データに基づく人的資本経営が不可欠です。
「うちの会社にはこのような高度人材がこれほど揃っていますよ。他社ベンチマークと比べても、非常に高いですよね。優秀な人材と働きたい方はぜひ一緒に働いてみませんか?」というような人材の募集をしていたら、応募しようとする気持ちが湧きます!

(2) スキルギャップの把握と解消

人的資本管理ツールを活用することで、現在のスキルギャップを把握し、必要なトレーニングや育成プログラムを迅速に提供することができます。
これにより、社員のスキルアップを図り、組織全体のパフォーマンスを向上させることが可能です。
To-Be、As-Is、Gapを数値で出せる企業なんて、今の日本にどれだけあるのでしょう。。。

4. 組織変革を進めている企業

(1) 変革期のデータ活用

組織変革を進めている企業では、変革の効果を測定し、適切な調整を行うためのデータが重要です。
人的資本管理ツールを導入することで、変革の進捗状況をリアルタイムで把握し、データに基づいた意思決定を行うことができます。
「管理職会議で必要なのでデータをまとめておいて。」と言われて用意しても「この条件に絞ると、この数値ってどうなるの?」と聞いてきたりします。
いやいや、そんなことやりたいならツール導入してくださいよ。
全ての変数をいじれるようなExcelを1時間で作れると思ってんすか。。
ツールの予算もとらずにそんな指示だけするとか、管理職やるの辞めませんか。。。

(2) 社員のエンゲージメント向上

組織変革期には、社員のエンゲージメントを維持することが重要です。
データを活用して社員の満足度やモチベーションを測定し、適切なフィードバックやサポートを提供することで、変革の成功に寄与することができます。

終わりに

人的資本経営に力を入れるべき企業の特徴を考察してみました。
色んな種類の企業があるため、優先的に人的資本経営に力を入れる企業、そうでない企業が混在していることは間違いありません。
従業員数が多い企業、多国籍企業やグローバル展開している企業、高度な専門知識やスキルを必要とする業界、そして組織変革を進めている企業が特に人的資本経営に注力すべきだと考えています。
マーケティングの部署の人たちだと、こういうことを話しても納得しれくれます。
それはおそらくデータリテラシーが高い人材の集まりだからです。
人事部もそうなってくれる日がくるといいなって思っています!

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