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夏期講習中の面談

梅雨らしい梅雨日が少なく、今年も例年以上に暑さが感じられる夏がやってきました。仕事柄、仕事中はエアコンの効いた涼しい部屋で授業を行うことができますが、授業を実施する教室や塾、面談に向かうときには、通常の問題集・過去問・電子辞書などそこそこの大荷物に加えて、着替えのTシャツやデオドラント用品なども荷物もなかなかの負担になってきました。

さて、ありがたいことに夏期講習中にも面談・相談や、体験授業と面談の申し込みをいただき、今週実施いたしました。
今回2件とも現在通われている生徒の保護者からの紹介で、中高一貫校の中3生の三者面談、早慶志望の高3生の体験授業と保護者面談を実施することになりました。

まず中3生ですが、学校の自習室の利用がまだ短時間しか利用できなず勉強習慣の定着が少し遅れていることを心配されての面談でした。
どの進学校に通われている生徒でも共通することは、学校の成績と合格する大学の偏差値はきれいな相関関係が見られるということです。すなわち、自分が志望している大学に合格した諸先輩方が在学中にどの順位にいたか、どの程度定期テストの点を取っていたか、模擬試験においてどの程度の学内偏差値であったかを参考にすることで、自分の学習状況をある程度正確に把握することができます。
そこで、生徒さん、保護者の方にはこの事実をより細かく説明するとともに、夏期講習中に宿題でも良いので自習場所が欲しくなったら気軽に連絡を待っている旨を伝えて面談は終了しました。お話を伺うと文化祭準備、校外学習、短期海外留学、部活、習い事など夏休みの生活が充実していたため、スケジュールを立て、学校の課題と1学期の定期テストの範囲から復習すべき分野を指示し、継続的な勉強ができるようにアドバイスを差し上げました。
レベルの高い進学校であれば、中の上くらいの成績であれば、ほとんどの大学に合格することが可能であるため、どうやったら成績上位者になれるかをこの面談中に目標の具体化を図ることができました。
夏休み、お忙しいようなので、文化祭終了後、英検2級・準1級対策や、大学受験の先取りが本格化したら、体験授業を受けることになりました。

次に、高3生の体験授業と保護者面談
もちろん受験生において夏休みの重要性は言わずもがな、ですが、今回は現役生の過去問対策について、重点的にお話しさせていただきました。
以前も記載したように、御崎エデュケーションでは過去問を全ての受験勉強の基本に据えています。
他の塾や予備校も同様に、「過去問が重要である」との認識自体は持っているようですが、具体的な過去問使用方法において、難関大受験生の要求水準を満たしているところは意外に少ないように思われます。過去問使用で最も重要であることは、本番同様、午前9時に時間を決めて過去問を解くこと(どのレベルの過去問を扱うかはまたの機会に詳しく扱いたいと思います)。これを徹底しているところは非常に少ないように思われます。当然ですが、やはり校舎運営の都合を優先すると過去問演習を午前に持ってくることはなかなか困難であるからです。
具体的な方針として、現役生の通っている高校のレベルによって夏期講習での過去問の使用料と使用方法は大きく2つに分かれると考えています。超進学校・進学校であれば秋以降に過去問、あるいは過去問と同レベルの実践問題を使用するため、夏期講習においてはこれらを踏まえて過去問をやる最低限度の質と量を確保しやすくなり、苦手分野の補足や徹底演習などが可能になります。一方で通常の高校であれば、高校の学習範囲を進めることや基本事項の習得を優先させることが授業のメインとなります(そもそも大学入試の問題を扱える先生が少ないことも理由の一つです)。とすると、通常の高校に通っている生徒は、夏期講習中に全志望大学の形式、理解、読解能力等、合格までの基礎能力を伸ばすために、芯が甲の生徒以上の過去問演習量・時間が必要になります。
その意味で、大学受験まで考えるのであれば、できる限り良い偏差値の高校に合格しなければならないということも理解できるでしょう。それでも個人的に、高校生活を楽しむためには、いわゆる「読み・書き・そろばん」といった基本能力を合格時までに伸ばしておくことが望ましいですね。
今回の面談では、英語を希望されたので、生徒には早慶合格レベルの読解能力を理解してもらうため、早稲田・商学部と、慶應商学部の過去問を使用しました。生徒が問題を解いている間に費用面、生活のサポート、受検本番までの大まかなスケジュールについて話させていただきました。

さすがに早慶の過去問を扱う場合、スムーズな解説授業のためにはこちらも予習は必須です。

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