あけましておめでとうございます
遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。
新年の挨拶がだいぶ遅れてしまい、また投稿の間隔がかなり空いてしまい、失礼いたしました。
各種受験・受検をメインにしている関係上、学年末テスト後の12月中旬から1月いっぱいまでは、授業が立て続けに入っており、また入試問題の過去問も並行して解いているため、NOTEを書く暇・気力がなかなか取れない日々でした。
さて今回はいよいよ明日に迫った都立中受検の過去問についてです。
自分の仕事に対する信条の一つとして、受験生を指導するにあたって「必ず自分で過去問を解いてから授業を実施する」、「近年の過去問の傾向をふまえて授業を実施する」ということがあります。他の塾や予備校の最高水準の授業料を個人でいただく以上、他の塾・予備校以上の授業を実施しなければならないからです。
そこで平成18年度から26年度までの7~9校の都立中の過去問、平成27年度から令和5年度までの、共同作成型の過去問(特に適性Ⅱ)を中心に5~6校の過去問を解いて、今年の受検生を指導して感じたことを詳しく書いていきたいと思います。
まずこれらの過去問は平成18から21年度前後(以下「第1期」)、平成22年前後から26年度(以下「第2期」)、平成27年度から31年度(以下「第3期」)まで、令和2年度から5年度の去年(以下「第4期」)までの計4期に分けられると思います。
都立中受検に限らず、入試全般における傾向として、年数を重ねるごとに、傾向分析・対策が立てられることにより年々問題が難化傾向することがあります。都立中受検においてもこれが当てはまり、教える側としても対策期間が徐々に伸びる傾向にあります。具体的に通常の市立・区立小学校で比較的良い成績、クラス内で上位10人に秘っている生徒を例にとるとは、第1期には1週間程度の対策で十分合格させてあげられたのに対し(現にこの時期の生徒は全員合格することができました)、第2期・第3期時には2週間程度では合格率50%程度、1ヵ月でも80%程度、第4期に至っては冬休みからでは50%も厳しい状況になっています。
具体的に、適性Ⅰの作文(平成26年度までは学校によってⅡが作文の場合もありました)の場合、第1・2期時には、①指定字数の8割を書いていること、②課題分の内容・筆者の主張をある程度理解していること、③問題の指示を理解していること、の3点をクリアできていればほとんどの場合、優秀答案の評価を得ることができていました。
しかし、近年、第4期になると、作文についての合格水準が難化しており、①合格者は指定字数の9割以上を書けていること(8割以上が書けていれば9割書かないと不合格にはならない)、②課題分の内容をきちんと理解しているだけでなく、課題分中のキーワードをきちんと理解して使えていること、③問題文の指示や条件が複雑化しており、まずこれらを整理して理解していること、④これらの指示・条件を守って作文を書けていること、以上がクリアできて合格答案になります。優秀答案の評価を受けるためには、⑤筆者の主張をふまえて、賛成であれば受験生独自の理由や具体例を書けること、また反対であれば適切に理由・具体例を関連付けることができること、⑥まとめとしてただの繰り返しではなく、具体例や自分の意見を少し発展させた内容が書けていること、以上の2点が必要となります。
適性問題Ⅱのほうも少しずつ変化しています。
また機会があったら詳しく書く予定なので、楽しみにお待ちください。
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