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令和6年度・東京学芸大

そろそろ夏期講習も佳境に入ってきており、その中の一つに小論文対策。
毎年のことですが、国語、特に小論文対策ができる講座が極端に少ないようです。少人数規模の塾では対応できる講師がほとんどおらず、大手予備校では提出後1週間ほどかかるようで、これらの対応に不満や不安を抱えて相談、授業の申込みにいらっしゃる方々が多数にのぼります。

対応できる講師が少ない理由は、主に、大学受験において小論文対策をしていない講師が多いこと、大学生活においてレポートを真面目にやっていなかった学生が多いこと(特に大規模私立大学では先輩からのレポート流用が多いようです)、卒論を書かない学生が多いことが挙げられます。
私は国公立志望であったため、後期試験のための小論文対策や、慶應・早稲田受験はセンター試験と2次小論文型での受験であったため、受験生の感覚がわかります。特に大学在学時において、ゼミや卒論では担当教官であった教授の先生に大変な迷惑と労力をかけましたが、なんとかモノになり、小論文対策の授業がある日・時間帯は毎回感謝です。
少人数規模の塾で、誤字脱字のみの添削で授業をやっているのを見ると、講師は楽で良いなと思う反面、生徒はかわいそう、保護者が見ると授業料無駄にしてるのではと、様々に複雑な感情が芽生えます。若い講師ならアドバイスもできますが、年配の講師にはなかなか口を挟むことができません(仕事の依頼があれば講師にも厳しく指導しますが、やはり人間であるため厳しい指導は精神体力ともに削られます)。

大手予備校では授業が詰まっていたり、講師の移動が激しいため、授業後の添削ができる機会が相当に少ないようです。また、映像授業が増えた昨今、生の授業が無いのもこれに拍車をかけているようです。
御崎エデュケーションでは夕方の授業であれば当日朝・昼に書いてきた答案をその日のうちに解説。朝の授業であっても、来てすぐに答案作成に入り(講師は別の生徒の授業を実施)、解答作成後すぐに添削・解説。
解説では問題文の内容(主に筆者の主張)から設問の意味、すなわち出題者の意図である受験生に考えてほしいこと、合格者に求めるレベル(大学が欲しがっている能力)等を細かく説明していきます。この解説時には問題文と設問を交互に読み込んでいくことが御崎エデュケーションの特徴です。他の塾・予備校や参考書では、基本的には問題文のみの解説と解答例の提示であって、受験生としては解答例を見ればなんとなく理解できるものの、いざ書く際には何ら役に立っていないことが多々あります。
設問が何を聞いているか、問題文が書いてほしい内容とどのように関連しているか、書いてほしい事柄のための問題文の存在意義等が明らかになれば、受験生として自分が書けること・書きたいことが明確になっていきます。そこで、合格答案に至るために必要なものが、作文としての書き方(細かい書き方についてはまた後日詳しく)なのか、問題文の読解力なのか、解答のための書く材料・基礎知識やキーワードなのかが受験生に明確に意識されるため、その後の受験勉強を効率良く進めることができるようになります。


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