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パワハラ ああ、飛び降りる時、人はこんな気持ちになるのか

もうすぐ12月がやってきます
12月になると思い出すことがあります
それは当時の同僚が言ったほんとに短い一言「地下鉄のホームに電車が入ってきた時、このまま吸い込まれてもいいと思った・・・」と打ち明けられた仕事や人間関係でプレッシャーを受けていることは知っていたが、いつも明るく振舞っていたので大したことないと思っていたので驚いた。
 
私も似たような経験があったのでその言葉が我事のように突き刺りました。
「実は、私も同じような体験をいるのでその気持ちはよくわかる。よく頑張ったね」そう応えました。忌まわしい思い出なのでその会社を退職してからは誰にも話していませんでしたがこの時、初めて他人に話したのです。
 
その時の状況はこんな感じでした(概要)
当時、私が勤務する職場は社屋の3階にありました。
私のパワハラ上司が窓を全開にして3階フロア全体に聞こえるように大音声で「おーい、今から○○がここから飛び降りるぞ」と言い放ったのです。
パワハラ上司が「飛び降りろ❢」と叫んでも誰も制止する者はおらずフロアは静まりかえったままです。
私の視野は窓だけにフォーカスされ他は見えなくなりました。
 
「飛び降りないのか❢」パワハラ上司の三度目の言葉に(3階だし飛び降りても死ぬことは無いだろう・・・)と見えない力に引っ張られ窓に吸い込まれそうになり、パワハラ上司の声もだんだん遠くなり(ああ、飛び降りる時、人はこんな気持ちになるのか・・・)と感じたのです。

頭の中は「無」でしたが体は飛び降りる事を許さず動けませんでした。
時が留まったような感じで、どのくらいの時間そうしていたか分かりませんが上司のお前はもういらない(趣旨)のようなことを言っている声が聞こえてくるようになってきて、気を取り直しました。
その時はそれで一旦治まりましたがその後、短期間の異動が続きました。

当時辞めていく人もいましたが、私は社歴が長く社長を信頼できたので
この状況が長くは続かないと確信して(パワハラ上司より先に)辞めてたまるかと決意して踏みとどまりました。
やがてパワハラ上司は辞めて(辞めざるを得なかった)いったのです。
マインドコントロールの恐ろしさを知った出来事でした。

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