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【週刊消費者情報】  消費者情報Web版8月配信号予告

ステルスマーケティングに法規制導入の動き

 『消費者情報』Web版8月配信号の予告です。
 特集のタイトルは「ステルスマーケティングをめぐる表示規制の動向」です。ご存じのこととは思いますが、ステルスマーケティングのステルスは「隠密」という意味です。なので、商品の販売やサービスなどを促進するために“こっそり”行う活動というのがステルスマーケティング(ステマ)になります。
 消費者庁は、「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示(いわゆるステルスマーケティング告示)及び運用基準について」のなかでこう述べています。「事業者は、自らが供給する商品又は役務についての表示を行うに当たっては、一般消費者に、事業者の表示であるにもかかわらず、第三者による表示であるかのような誤認を与えないようにする必要がある」――つまり「広告」の明示化をいっています。そうでなければ、消費者の商品選択における自主的かつ合理的な選択が阻害されるおそれがある、というわけです。
 このステマ規制、本年10月1日に施行予定になっています。
 さて、本特集の執筆陣の紹介に移ります。

本特集では3名の有識者の方々に執筆いただきました。
 
 
まず、WOMマーケティング協議会理事で、電通PRコンサルティング・チーフコンサルタントの細川 一成さんには、「ステルスマーケティングの現状と問題点」と題し、ステマに関する現状や歴史、業界団体の取り組みや残された問題点などについて分かりやすくお書きいただきました。
 つぎに、弁護士の川村 哲二さんには、「ステルスマーケティングに関する法規制のポイント」と題し、法規制導入によって何がどのように変わるのか。そして、消費者保護はどのように図られるのか。法規制のポイントとその効果について解説いただきました。
 最後は、龍谷大学法学部教授のカライスコス アントニオスさんに「海外にみるステルスマーケティング広告規制と日本法の課題」と題し、海外におけるステルスマーケティングの規制とその概要をふまえ、わが国のステルスマーケティングの広告規制の課題について考察いただきました。
 今回の特集をお読みいただければ、ステマに関する広告規制の全体像が把握できることと思います。
 
 『消費者情報』Web版505号は8月上旬に配信予定です。関西消費者協会のホームページ(URL http://www.kanshokyo.jp/)からご覧ください。
 
                         編集室 原田修身


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