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【週刊消費者情報】         奈良 大和西大寺駅の事件現場へ 

 『消費者情報』Web版5月配信号の特集は「続・霊感商法を読む~旧統一教会をめぐる問題点~」。前号でお伝えしました特集号の表紙写真を撮りに大和西大寺駅に行きました。
 じつは、特集テーマに沿った表紙写真を何にするか、ずっと悩んでいました。というのも、霊感商法のイメージはネガティブなものばかりで、写真のモチーフになるようなものがどうしても思い至らなかったのです。大手フリマに出品された旧統一教会が販売したと思しき、”本物”の壺や数珠やグッズ関係の品も物色したのです。しかし、撮影(購入)後のことを考えるとどうしてもその処分に困ってしまう、と思ってしまうわけですよ。さてさてと考えているうち、そうだあの場所だ!と思い至ったところが安倍元首相が銃撃された奈良市の大和西大寺駅前の事件現場でした。

事件現場に造られた花壇

 上の写真は3月8日午後に撮影したものです。あたりは事件前から続く道路整備がまだ行われていました。横断歩道を渡る人影もまばらで、事件を思い出させるようなものや、感じさせるものは一切ありませんでした。人々を驚愕させた事件現場は写真のとおり、穏やかな昼下がりの風景でした。

 旧統一教会の問題は、それまで何十年と放置されてきたのですが、この銃撃事件を皮切りに数々の問題が衆目の前に噴出しました。同事件で起訴された山上徹也被告の母親がそうであったように、多額の献金・・・破産そして家族崩壊に追い込む悪質性と違法性が旧統一教会をめぐる問題点でした。

 4月3日の午後、再び大和西大寺駅前を訪ねました。周辺道路の工事はすでに終了しており、歩道もきれいに整備が進められていました。事件現場付近には花壇が造られ、マリーゴールドとネモフィラが植えられていました。そこは憩いの空間にもなっていて、子どもたちがはしゃぐ声とともに、統一地方選の候補者の声が響いていました(写真下)。
 

  次回も霊感商法に関する記事を投稿する予定です。
                         編集室 原田修身



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