両親の結婚は失敗だった件
アラフォーバツイチのさくらです。
父は地方銀行の常務取締役の厳格な祖父と専業主婦の祖母の家庭に生まれました。
転勤族で小学生の時には6回も転校したそうです。家長である祖父が全権を握り、子供のことを考え単身赴任という選択肢はなく、祖父に従うしかなかった。
専業主婦の祖母は家庭内で全く発言権がない。祖父が箸を付けるまで他の家族は食べてはダメと教えられた。
勉強のことで厳しく祖父から叱られても、祖母がかばってくれたことは一度もない。
父はあたたかい家庭に餓えていました。
祖父を反面教師にし、自分は絶対に子供を大切にし、良い家庭にするんだという強い思い。
9歳も年上の母となぜ結婚したのか?という問いに、
そうです。
結論から言うと、
私の母は確かに
夫か子供かなら子供を優先する人です。
でも、
私の母は
自分か子供かなら自分を優先する人です。
だから父は母との結婚は失敗だったと思う。
母は、父が伴侶に選びたかった、子供への愛情に溢れて何よりも子供を優先する自己犠牲な女ではありません。
母は孫の子育てを手伝ったことを恩着せがましくし「だから対価をもらって当然」と考え、「そもそも自分の子育てが成功したお陰で娘が医者になったんだから、金銭的に恩恵を受けてしかるべき」とも思ってきました。
だから、
娘に借金の返済を肩代わりさせるし、娘の仕送りで生活しているのに、中古のピアノやサックスを購入したり、サックス教室に通い始めたり、ボランティアに参加するのです。
一方、父はどうなのか?
父は社内不倫で会社を解雇になったあと、自営で工務店を始めました。
父は他人に頭を下げられない質です。
社会性に乏しく、周囲と上手くやれないんです。
自分が正しいという思考が強く、意見が違ったり、間違っていると思えば、忖度なく、上司だろうが取引先だろうが噛みつくタイプ。
娘の私からみて、個性の範疇を越えている印象。
そもそも会社勤めは向いていない。
建築業の個人経営で上手くやれている時はまだ良かったけど、体力的に厳しくなって、納期を守れず違約金が発生し、仕事を受けるほどに赤字を膨らませるようになり、
300万円の借金ができて50歳過ぎに廃業。
ちなみに「一級建築士とか取れば?」って言ったこもあったが「あんなもんは何の役にも立たない」と頑として動かず。もしかしたら合格する自信がなかったのかも。
ちょうどその頃、祖父が亡くなり、実家を売却したお金を兄弟で折半し、ちょうど返済ができた。あれだけ嫌っていた祖父の遺産で借金を帳消しにするというのも、因果なものですよね。イキって絶縁した親の世話になるというのは。
その後、父と母は田舎に移り住み、家庭菜園に毛が生えたようなことを「農家になった(よって無職ではない)」と言い張り、
実質、私の仕送りで生活すること15年。
無農薬で少量採れた野菜をレストランに二束三文で売ったり、道の駅に出品して、数千円の売り上げになったり。それを「素材にこだわる有名シェフに認められたんだ。」と、ドやってました。
家族の生活費を稼げてからドヤってくれよ。頼むから。
私は毎月、15万円+αのお金を出してるんだよ?父のやりがいのあることしてますごっこに付き合わされ、金を出した上で、「すごいね~」って言わなアカンのかい。
日本の農業なんて改革しなくて良いから。そういうのは東大農学部卒の人とかに任せて、あなたは今日の生活費のことを考えてくれよ。
コンビニのバイトなら、月に数万円でも収入になるのに。でも、父には無理です。自分の孫くらいのバ先の先輩に教えを乞うとか叱られるなんて。
父こそ「夫より子供を優先する女性と結婚したい。」という思想を守れてないじゃん。
今さら自分の無力さと向き合い、自分より能力が低いものの教えを乞うくらいなら、娘に寄生したい。自分は日本の農業改革に取り組んでいるんだという幻想の中にいたい。
マジでいい加減にしろ。くだらん。
両親の結婚は失敗だったが、ある意味、お似合いなのかもしれない。
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