「うちの坊主いる?」小さな商社だった。重役の息子が放蕩の末に父と同じ会社に勤めることになった。それで重役は息子がちゃんと働いているか気にして時々仕事場まで覗きに来る、もう30歳過ぎてるのに。息子は大抵いたが親父さんが訪ねてくるととたんに不機嫌に黙り込んだ。坊主呼ばわりされたんじゃ

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