夏の日、道端で急に手足からスーッと力が抜けていくのを感じ、電池が切れたみたいに四肢から崩れ落ちていった。頭はクリアだった。救急車が来るまで通りがかった人がそばについてくれ、でも可哀想なのはその親切な人で、救急より先に到着した警官から住所・氏名・生年月日と取り調べを受けるはめに。

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