そもそも犬小屋のある家などもはや辺りには無かった。なのに通り道に面した場所で息も絶え絶えな犬が外に繋がれていた。日々弱っていくその犬を見るのはつらかった。そこのご主人は会社から帰っても一瞥するだけで撫でもしない。子どもの頃とは違い私も奪取はできなかった。今も悔しくて最期を思い出す

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