ちょうど私が喜怒哀楽を失くした頃、長い年月を経て彼女と再会した。淡々として素っ気無い私、さぞがっかりさせたことだろうと今思う。私がどれだけ照れていたか、うれしかったか、感動していたか、抱きしめたいほど喜んでいたか、伝えられればよかった。心も体も目も冷めた人間になってしまっていて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?