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【エッセイ】テーマ「星空」 題名『幸せを願う静かな夜に』講師 黒木里美
リテラでは特別イベントとして、生徒さんたちにエッセイ&小説を募集しています!
感想文や日記の練習になる課題ですので、楽しみながらたくさん取り組んでもらいたいと思っています。
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■作品紹介
テーマ「星空」
題名『幸せを願う 静かな夜に』
私には会いたい人がいる。
それは子どもの頃、隣に住んでいた同級生の女の子だ。
大人になり何度か会う約束をしたが、果たせないうちに疎遠になってしまった。
彼女は 好きなものがたくさんある子だった。
ドラマ、 バンド、漫画、 最近知った 好きなものを教えてくれ、 私も好きになったものもあった。
知らない世界に連れて行ってくれる。
そう、私にとってお姉さんのような存在だった。
中学生の時、私たちはよく ベランダで話した。
真夜中に。
呼んだわけではないけれど、 外に出てみたら、 たまたまいた、みたいな感じだ。
もちろん、 本当は2人とも会いたくて外に出てきていたと私は思いたい。
「 夏の大三角って知ってる?」
子どもだった私にとって、、星は見知らぬ人のようなものだった。
都会の空で星は、あーいたのぐらいなもんだ。
だが真夜中になれば、都会でも星は見える。
むしろ 一等星しか見えないから見間違えることもない。
その夜も彼女の好きな星の名前を教えてもらい、私も、星が好きになった。妹はとても単純で素直な生き物なのだ。
会わなくなって数年の後、「投稿をやめます」と残し、彼女は SNS から姿を消した。
本当に最後の言葉となった。
ふと思った時に、メッセージを入れてみるが返事はない。
学生時代に盛んだった友人たちのSNSの投稿も、大人になり忙しくなってか、週に1回、月に1回、年に1回となり、 今では時の止まったページがいくつも連なるようになった。
でも、その中にすら彼女はいないのだ。
今もどこかで好きを見つけて幸せに暮らしていてほしい。
星と私しかいない夜、静かに願い続けている。
■感想
会えなくなってしまった女の子に会えるといいですね。
夜のベランダで星について教えてくれたり、 自分の好きなものについて教えてくれる子がまたあってでも、 SNS でも元気と分かれば嬉しいですね。
私も会いたい人がいるので、星に願ってみようと思います。(中学1年生 M・Tさん)
私も小学生の時は毎日話していたのに、今はあまり関わっていない友達がいます。
多分 SNS で話しかければ答えてくれるし、盛り上がれると思うけれど なんとなく連絡はしていません。
小学校の子 学校行事で年に1回会えた時はすごく嬉しかったことを思い出しました。(中学3年生 H・Mさん)
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