見出し画像

『個性豊かな東武鉄道10000系列』~便利で安全な車両とは~リテラ探求学習研究レポート

新中2のK君は、東武線で通学をしています。

一見どれも同じように見える東武線の車両ですが、ライトの位置や車両のペイントに違いをKくんが丁寧に教えてくれます。

また便利で安全な車両づくりへとは何か調べてくれました。

この研究をしたのは新中学2年生のK・Iくんです。



■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

先生には同じようにしか見えなった東武鉄道10000系列の編成たちでしたが、K君のおかげで、それぞれの個性がわかるようになり、親しみを感じるようになりました。
最近は、珍しそうな車両を見つけたらK君に報告することが先生の楽しみになりました。
これからも鉄道について教えてください。


■テキスト資料

皆さんは、東武鉄道に乗車したことはありますか?

僕は、毎日東武鉄道を使って通学しています。
東武鉄道は、東京、埼玉、千葉、群馬、栃木県の一都四県を結ぶ主要路線を運行している鉄道会社です。
このような広くて長い区間のほとんどで、10000系列は運用しています。


10000系列は、いくつかのグループがあります。
今回はそのグループと特徴的な編成を紹介します。
ちなみに、スライドに使用した画像は、廃車になった車両の1枚を除き、すべて自分で撮影したものです。

東武10000系列は、1983年に登場してから、数十年もたっていますが、現在も主力車両として活躍しています。
数十年の間には、様々なことがあったので、様々なバリエーションがあります。これは10000系のバリエーションです。
皆さんには同じように見えると思いますが、たくさん違いがあります。
たとえば、前照灯です。
改造前の未更新車は電球、更新車の6両編成はHIDライト、更新車の2両と8両はLEDとなっています。
ライトの色や明るさが違いますね。

もうひとつ分かりやすい点があります。
それはスカートです。
更新車のみスカートがついています。
スカートには事故のときに床下機器の損傷を防ぐ役割があります。


これは、10030型のグループです。
同じ車両でも、それぞれライトが違いますね。
たとえば左上の車両のライトは寄り目ですが、左下の車両は、目がはなれているようなライトになっています。
それに、春日部を通っているので、クレヨンしんちゃんのヘッドマークがついています。
他にも、真ん中下の野田線では赤ではく青のラインカラーが使われています。

次は、パンタグラフの違いに注目してみましょう。
パンタグラフとは、電車が電気を集電するための装置です。


11267編成は、車体は他の編成とおなじですが、パンタグラフに大きな違いがあります。


通常のパンタグラフは下枠交差型ですが、11267編成のみパンタグラフがシングルアームなのです。


東武鉄道で、初めてのシングルアームパンタグラフ搭載車で、現在も運用しています。
10000系列の未更新車では、この1編成だけなので大変見ることは難しく、基本的には他の編成と併結して運用しているときしか見られません。

シングルアームパンタグラフは、つくりが簡単でメンテナンスがしやすいこと、車両の重量を軽くできること、雪に強いことなどのメリットがあります。

次はvvvfインバーターについてです。
vvvfインバーターとは、モーターを制御して速度を上げたり落としたりするための制御装置です。
vvvfインバーターがついていると、ドレミファソラシドのような音色の発車音になるので、人気です。


10080系は、1編成のみ製造された東武初のVVVFインバーターを搭載した車両で、当時はとてもめずらしいものでしたが、今では、廃車となり、解体され見ることはできません。


最後に10000系列の中で廃車された車両を紹介します。
車両は、運用の減少や、老朽化、事故や故障によって廃車になります。
最初に廃車されたのは11460編成。2022年に廃車されました。
それから現在までに、廃車済の編成は11本あります。


廃車された車両の中で、とても残念に思う編成が11606編成です。
この編成はリニューアル工事を実施され運用されていました。
しかし、ある日、中千住の留置線に終電後留置されていたところ、4号車の片側に落書きをされてしまいます。
その後、北館林に臨時回送となり、落書きが消せなかったのでそのまま廃車となりました。
落書きされただけで廃車となってしまったことが、非常に残念です。


このように、東武10000系列には様々な種類とバリエーションがあります。皆さんにとってはあまり変わらない編成かもしれませんが、時代とともに、改造がほどこされ、よりよいものに変化しているのです。
しかも、編成ごとに、改造のされ方が異なり、それが個性を生み出しているのです。

それぞれの編成には、鉄道会社が、乗客に、安全で快適に利用してもらえるよう、思いと工夫が詰まっているのです。
現在も、東武10000系列は全線で活躍しています。
登場から40年ほどたってもまだまだエースで活躍しています。
古くなっても、更新工事をしてまだまだ走り続けています。
これからも走り続けていくと思います。
みなさんも、東武鉄道に乗車する機会があったら、車両を見てみてください。
これで、僕の発表を終わります。
聴いてくださって、ありがとうございました。


■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
東武10000系列(10000型、10030型、10030型50番台、10080型)の特徴について、分かりやすく解説しています。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
東武鉄道が好きだから。小さいころから、見てきた特別な路線です。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
東武10000系列を撮り鉄することです。(8000の方が撮りたい)

作品づくりで難しかったことは何ですか?
短くまとめること。紹介したいことが多すぎて、長くなってしまいました。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
短くまとめること。簡潔にまとめるために説明の仕方を工夫しました。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
短くまとめること。

◇来年、研究したいことはありますか?
東武のリバイバルカラーについて(東武クオリティ)

この作品を読んでくれた人に一言
読んでくれてありがとうございます。東武10000系列に興味を持ってくださった方は、8000系列も奥深いので検索してみてください。

この記事を書いた生徒さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?