見出し画像

『東武鉄道のアナウンスと発車メロディ』~旅の始まり~リテラ探究学習研究レポート

受験勉強を頑張りながら、今年は鉄道をテーマに研究することを楽しみにしていたK・I君。情熱をもって、さまざまな駅や車内の音を集め、普段気が付かないような違いの中にある面白さを伝えてくれました。

この研究をしたのは、新中学1年生のK・Iさんです。


■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

中学入試の間から、今年は電車をテーマに研究することを楽しみにしていましたね。
そして、情熱をもって、さまざま駅の音を集めて聞かせてくれました。
実際に聞いてみると、普段気が付かないような違いがあり、先生も楽しませてもらいました。
K君、ありがとう。

■テキスト資料

僕は、東武スカイツリーラインを使って通学しています。
でも東武東上線、日光線、宇都宮線などに乗ってみると、路線によってさまざまな違いがあることに気がつきます。


例えば、アナウンスの声、発車メロディー、車両、異なる鉄道会社同士で、相互直通運転していることなどです。
そうしたいろいろな違いに気がつくことが、鉄道のおもしろさだと僕は思います。


そこで、今回は、僕の好きな東武鉄道のアナウンスと発車メロディについて、紹介したいと思います。
東武鉄道とは、東京から、埼玉・千葉・群馬・栃木に広がる日本の私鉄の中で第二位の路線です。


まず、車内アナウンスを比べてみましょう。
東武本線のほとんどは水谷ケイコさんが担当しています。
水谷さんのアナウンスを聴いてみましょう。
落ち着く声ですね。
僕は、だいたいこの声を聴いて通学しています。
安心するいい声だなあと思います。


英語アナウンスは、クリステル・チアリさんが担当しています。
他にもJR東日本、昔の東京メトロなどの英語アナウンスを担当しているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
日本の人でも聞き取りやすい英語アナウンスだと思います。


そして日比谷線直通各駅停車、THライナー、南栗橋以降の日光線、リバティなどは久野知美さんが担当しています。
水谷さんより少し声が高くて、やはり落ち着く声です。
これは、自分から電車に乗りに行くときに聞く声なので、楽しい気持ちになります。


 
電車の車内アナウンスでは、乗車している人に何駅に着くか知らせたりして、乗り過ごすことがないようにする役割があると思います。
このように、さまざまなアナウンスを聞き比べてみると、どの声も落ち着いていて、安心できる声です。
一方、声優の方によって声の特徴が違ったり、同じ方でも路線によって声のトーンが違う場合があります。
こうした違いも、路線の個性を作っているのです。


次は、発車メロディについてです。
発車メロディには、乗車促進効果や、発車サインをする役目があります。
また、駅を居心地の良い空間にすることや、ホームの安全性を高めることが出来ます。


本線の北千住駅では、「東上A」、「東上C」、「東上D」、「西新井A」という曲が使われています。
それでは、「東上C」を聴いてみましょう。
★(音量をあげる)
毎日聴いてる曲で、「電車が発車しそうでやばい」という気持ちになります。


こちらは、東上Dです。
快速などの優等列車が発車するときのメロディです。

東上Cと比べると、元気な感じがします。


本線の浅草の3番線、4番線、曳舟の5番線、北千住の特急専用ホームでは、Passenger(パッセンジャー)が使われています。

この発車メロディは、他の発車メロディより長いです。
特急ホームでは、長めの乗車・降車時間をとると、乗り遅れないようにする効果が期待できます。


こちらは、東上線の池袋駅の3・4番線で流れるモーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク第三楽章K・136」です。(0:35)
★(音量をあげる)
心にじーんときます。
池袋にある東京芸術劇場にちなんで、この曲が使われているそうです。


こちらは、川越市駅の1番線の「人の優しさ・小江戸感」です。
★(音量をあげる)
蔵の街の川越らしい、落ち着いた感じがします。


このように、駅やホームによって発車メロディが違うのには理由があります。


池袋の場合だと、池袋は音楽の街だからクラシックだったり、


川越・川越市だと、蔵の街にふさわしい音楽になっています。


また、春日部駅では、クレヨンしんちゃんのオープニング曲「オラはにんきもの」が使われています。


とうきょうスカイツリー駅では、1番線が「ソラカラちゃんダンス!」、2番線が「ソラカラちゃんのテーマソング」が使われています。


つまり、それぞれの街にふさわしい音楽になっているのです。
しかし、さすがに駅の数が多い鉄道会社だと、一駅ずつ発車メロディを作るのは大変なことです。
だから、他の駅は「東上A」「東上C」など短いメロディに統一されているのです。


このように、電車車内アナウンスや発車メロディは、お客さんが安心して電車を利用できるようにするための工夫だと思います。
こうしたいろいろな違いが分かると電車を利用するのが楽しくなります。
今度、東武線に乗車したときは気にして見てください。
これで発表を終わります。
聴いてくださって、ありがとうございました。


■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
アナウンスの声優と発車メロディーの曲名や音を紹介する作品。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
東武鉄道が好きだからです。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
発車メロディーと車内アナウンスを録ることです。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
長い文章を書いた後に簡潔にすることです。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
意味と目的を考えて話すこと。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
はっきりと話すこと。

◇来年研究したいことは何かありますか?
会津鉄道の芦ノ牧温泉駅にいる猫ちゃん(ばす、らぶ、ぴーち、さくら)のことを紹介しつつ、とにかく自然にあふれる会津鉄道のオモシロ駅の楽しさを紹介する。※ばすは引退、らぶは病気で亡くなられています。or
東急の発車メロディが最高すぎてそいつらを紹介カナw

この作品を読んでくれた人に一言
東武は最高なので、乗ったときにはぜひ車内放送を聞き比べてみて下さい。 by10030

この記事を書いた生徒さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?