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【シティベスト8】エレキミライドンとの歩み


はじめまして。とぅとぅんです。
ポケカ女児として親しまれています。


今回は私の大好きな、発売当初から握り続けていたミライドンデッキでシティリーグベスト8になれたので記録として筆を執ります。

あれ、パオジアン握ってない…?


もちろんデッキ構築や対面のことも書きますが、基本的には自分語りです、自叙伝です。

ミライドンデッキについて学びたい、という方には物足りない内容かもしれませんが、それでもいいよという方はぜひ最後まで読んでいってください。
全文無料です。

1.当日のデッキ

1-1.レシピ

それでは早速当日のレシピです。

私の愛した山


うわ〜こんな型あったな〜って感じですよね、わかります。
古き良きミライドンデッキです。
詳細は後ほど説明します。

1-2.結果

そして当日の結果はこちらです。

初戦不戦勝もあり、比較的対面には恵まれたのではないかと思います。

この規模でここまで勝ち上がれたのが初めてで、今だに実感が湧きません。
でも勝ちは勝ちです。

2.なぜエレキ型なのか

ここではなぜこの型を選んだのかをお話しします。

2-1.環境読み

理由は3つです。
・今の環境、打点220じゃ足りなくない?
・もしかしてクレッフィ刺さるんじゃない?
・モココ型でミラーマッチ勝ちづらくない?
これです。これだけです。

古代未来環境になってトドロクツキexやテツノカイナexなどのHP230以上が増えたこと、
ロスト、かくしふだ、イキリテイク、ふしぎなしっぽなどたねの特性に依存してるデッキが増えたこと、
勢力を伸ばしているミライドンデッキとミラーマッチの際、同じ型では勝てる自信がない、
これらが主な要因です。

女児なので詳しいシェア率や勝率まで細かいことはわかりませんが、そんな気がしました。

2-2.モココ型との違い

とはいえ環境にいるミライドンは9割9分モココ型です。
今シーズンに入ってからはかなり入賞している印象ですし、世間一般ではモココ型のほうが強いとされているでしょう。

ここでは、エレキ型もモココ型も触ったミライドン使いとして個人的に感じた違いをお話しします。

【モココ型】
◆メリット
・エレキダイナモでエネ供給が安定する
⇒技宣言できないターンがほぼない
・たねアタッカーの採用の幅が広い、バレット的に動ける
・雪道+手札干渉をしやすい
⇒見れる対面が広がる

◆デメリット
・最大打点の平均値が低い
・モココが縛られやすい
⇒カウンターキャッチャーの登場でより容易に
・モココが致命傷になりやすい
⇒げっこうしゅりけん、ロストマイン、ムーンライトリバースなどで取られやすくそれが負けに繋がりがち

大打点を出しにくいのを、妨害でごまかしながら自分の盤面を整えてゲームを進めていくようなイメージです。

【エレキ型】
◆メリット
・220点以上を出しやすい
⇒最近増えているデカブツをワンパンで返しやすくなる
・逃げエネが軽い(カイナ除く)
⇒裏を縛る、が効かない
・レジエレキが打点上げだけでなく進化前後共にアタッカーになる
⇒非エクのためのポケモン採用、等が不要

◆デメリット
・2-2-2や3-3で取られやすい
・エネ加速がジェネレーター頼り
⇒わざ宣言できないターンが生まれやすい
・雪道+手札干渉をしにくい

自分の動き最優先で、前に出てきた相手を大打点で迎え撃つ、というイメージです。

これはあくまで個人の見解です。
筆者はモココ型歴が浅く、正直使いこなせないまであるので異論は認めます。
が、両方使ってみた印象としては上記メリットデメリットがありました。

2-3.個人的な相性

そんなメリットデメリットの違いを感じた上で、エレキ型の方が自分には合う、回していて楽しい、と感じたことがこの型に決めた最終要因です。

発売当初からミライドンデッキを使い続けていますが、モココ型は累計でも1ヶ月くらいしか使わなかったので比較にはなりにくいかもしれません。

が、個人的には回し方にかなり違いがあるように感じました。
筆者にはモココ型は本当に上手く使えませんでした。

そして何よりもエレキ型の動きが大好きで勝っても楽しい、負けたら負けた要因が自分でもわかるというところでエレキ型を選択しました。

実は、シティ1週間前まではモココ型で出るつもりでした。
ですが、モココ型での自主大会成績があまりにも酷く、1週間前に使い慣れていた型に戻す決断をしました。

自分の好きな型で出たい、勝っても負けても後悔のない山で出たい、これが最後の理由でした。

3.ミライドンと歩んだ日々

そんなこんなでエレキ型でシティベスト8を達成できたとぅとぅん選手。
ここまでの道のりを振り返りたいと思います。
このnoteのメインディッシュです。

3-1.出会い(発売当初)

2023年1月、スカーレットバイオレット発売。
Dレギュ落ちに伴い握るデッキがなくなっていた時、エレキミライドンでの対戦動画を取り上げた某YouTuberの動画を見ました。

動画「フォトンブラスター、トランジスタ4体で340点、ミュウVmaxきぜつでお願いします」

とぅ「🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹」

これがエレキミライドンとの出会いです。
縦引き×高火力が好きな筆者にはブッ刺さりました、それはもう。
そして発売した瞬間からエレキミライドンを使い始めました。

3-2.ビチコアグロ期(〜3月)

環境ではエレキ型とモココ型の2派に分かれるようになりました。
一時、スイッチボルトクレッフィが流行りましたが、私はクレッフィが苦手で当初は入っていませんでした。

比較的シンプルなエレキ型ですが、今以上に後1フォトンブラスターに重きを置いていたためエネ20枚というアグロすぎる構築でした。
数々の「前に手張りで、番返します…」を蹂躙し、何人かにはトラウマまで植え付けました。

ちなみにシティS3はこのレシピでした。

アグロすぎる


めちゃくちゃ自信があったのに、5戦中4戦が闘タイプ入りのデッキでずっと蹂躙されていました。
1-4とかそんなもんだったと思います。

3-3.スタジアムバレット期(4月〜6月)

しかし回数を重ねるごとに、後1でフォトンブラスターを打つことは後の自分の展開を苦しくすることに繋がっていると気付きました。
後1に無理しすぎると、その後のアタッカーが育たないという事案が多く発生しました。

また、ただ火力を出すアタッカーしかおらず、非エク(ロスバレ)に弱いという弱点も出てきました。

そこで、そらをとぶピカチュウVmaxを採用してみたりレントラーVを採用してみたりしました。

シティS4時点でのレシピはこちらです。

空ピカかわいい


5戦中3戦ロストバレットで本当に苦しかったです。2-3でした。

また、当時はロスバレやロスギラからもビーチコートが出てくる時代で、ビーチコートを入れる価値が低いように感じてました。
エレキVmaxが立てば逃げ0は確保できますし。

そこで、スタジアム枠をきつい対面に刺さるようなスタジアムに変更し始めました。

その結果行き着いたのがこのレシピです。

スタジアム4種盛りデッキ


ロスバレ対策はレントラーVと崩れたスタジアム、
幅広く刺さる頂への雪道、
シェア率が上がってきたサーナイトへのロストシティ、
などを盛り込んだ欲張りなデッキです。

アシストスパークボルトロスがおしゃポイントです。

1エネで90点出しながら裏にエネ加速できるHP120の非エク、偉すぎ


この構築で、シェシム杯という焼肉ランチ付きの自主大会のサブイベントで優勝しました。
シェシム杯、超絶美味しい焼肉ランチで全員が優勝できる素敵な大会なのでぜひ。
↓ ↓ ↓
大会主催&シェシムオーナーの
ゆせさん
のXページです。
要チェックです。


3-4.倦怠期(7月〜8月)

シェシム杯の他、かつた杯など自主大会でも勝ち越せるようになってきて勢いがついたかと思いきや、低迷期に入ってしまいました。

要因の1つは、サーナイトの台頭と黒リザードンの登場です。

ミライドンデッキをお使いの方はわかると思いますが、この2デッキは不利中の不利です。
これらの増加により抗いきれない対面が増えました。

それと同時に自分の右手と引きが恐ろしく弱くなりました。

エネがつかない、サポに触れない、1ターン目にミライドンにつながる札がない、などなど…

1日で7〜10戦くらいして、1ターン目にベンチ展開ができない試合が2回くらいあったり、
レジエレキVが3枚全部サイド落ちしていたり、
そもそも試合にならないことがすごく多かった気がします。

これがミライドンくんとの倦怠期です。
出会ってちょうど半年くらいだし、そんな時期か…と落ち込みました。
ミライドンくんと向き合い続けるか、他のデッキと浮気するか悩み、一瞬パオジアンくんに浮気しました。

それでもミライドンくんが恋しくなって、パオジアンくんはすぐ捨てました。

3-5.モココ型への挑戦(9月〜10月)

そんな倦怠期を経て、ミライドンくんの元へ戻りましたが、これを機に世間一般の雪道ミライドンとやらを触ってみるかと、一度リセットしてみました。

その時に先述のメリットデメリットを感じました。

先1雪道や後1雪道ジャッジマンなどで数々の対面を苦しめたのもかなり強いと感じましたが、正直打点の低さがもどかしすぎました。

だって今までフォトンブラスター280点、ライトニングロンド250点でニチャニチャしてたんですから。


それでもエネ供給の安定性はエレキ型以上だったので、エレキ型でよくある「何もできねぇ〜」ってターンが格段に少なくなったのは評価が高かったです。

またサンダーexやカプ・コケコexなど新しい仲間が増え戦術の幅が広がりました。
ただ、この戦術の広がりが私を苦しめることになります(理由は後述します)。

3-6.どん底(10月)

シティの日程が11/12に決まり、本格的に調整を始めました。

この時は、トドロクツキ環境でVmaxは危なすぎると思っていたためモココ型1択でした。

そのため苦手なりに練習していましたが、やればやるほど立ち回り方がわからず苦戦しました。

そして自主大会に持ち込みましたが、土日2日間で14戦して通算1勝という酷い有様でした。

ずっとミライドンを握っていたのになぜこんなにも使えないんだというショックで大号泣しました。
これが10/28.29の出来事です。

その時に使おうとしていたレシピも供養します。

私の手には負えなかった山

おしゃポイントはエレキッドとネジキです。
ご興味ある方はぜひ遊んでみてください。

3-7.復縁(11月)

でも山は強い、と友達には言われていたため諦めずに練習をしました。

少しずつわかってきたものの、こんなに一手一手に自信がないのが初めてで、あと2週間で本当に仕上がるのかと不安な気持ちでいっぱいでした。

1週間練習したところで、強いけどなんか違う気がする、なんか楽しくない気がするという気持ちになり始めました。

これでシティに出て後悔なく帰って来れるだろうか。
どうせ出るなら負けても後悔なく楽しめるデッキがいい、そう思っていました。

それをポケカを一緒に始めた相方に相談し、環境の話なども一緒にした上で、レジエレキ+クレッフィ刺さるんじゃない?という話になりました。

そして相方のこの言葉で私はエレキ型で行く決断をしました。

「環境にいる一般的な型が強いわけじゃないよ。数が多いだけで強いわけじゃない。それらに勝てればいいんだよ」

すぐにクレッフィ入りエレキミライドンを組み直しました。

翌日ジムバと自主大会に出て、通算8戦5勝3敗。
見事ミライドンくんと復縁を果たし、このデッキでシティに出ることを決意しました。

そしてミライドンと共に挑む3回目のシティリーグで、見事61人規模予選4位抜け、最終ベスト8という成績を納めることができました。

不戦勝込み4-1オポお祈りが叶った図

4.デッキレシピ、採用理由

ここからは皆さんが気になるであろう構築の説明です。

もう一度言いますが、細かい確率計算や勝率計算などはしていません。
体感での話ですがご容赦ください。
また、採用が一般的なカードは省略しますのでその点もご容赦ください。

4-1.採用カードと枚数

・レジエレキライン3-3
このデッキの核です。

ライトニングロンドやフォトンブラスターの打点を上げるのが主な役割です。
2体立って280点まで伸びれば十分なのでサイド落ちケアで3体です。

山にいれば脳死で2体は出します。

ダイライデンにもトランジスタかかってくれたら最高だった


実はそれだけではありません。
レジエレキVがめちゃくちゃ偉いです。

上技も下技も強い


非エクにはこいつで殴ってればOKです。
特に、V1体、Vmax2体の状態で打つスイッチボルト90点が強いです。

そしてライトニングウォール。
このデッキの中で1番好きな技です。
おまもり貼ればHP350のサイド2枚という化け物が爆誕します。

・ライコウ1
ミライドン使いの皆さんには驚かれる採用枚数だと思います。
枠がないのが正直なところですが、HPが低いので必要な対面以外は出したくないです。

必要なのは以下の時です。

・後攻1ターン目で前を倒せる時
⇒エネ加速と前を逃がせるプランがある
⇒対非エクでライトニングウォールが間に合わなそうな時
・ルギアやパルキアなど弱点対面の時
⇒楽にサイドを取れる相手には楽に確実にいきたい
・前を倒せるかはともかく、先攻2ターン目で手貼り×2で動ける時

こんな感じです。
おまもりまでつけて前に出せると尚よしです。

モココ型とは違ってメインアタッカーでもドロソでもないので、実は出す対面を選ぶアタッカーです。
タンデムユニット2回目で、エレキ3体目かライコウかの択になります。

・クレッフィ2
今環境で満を持して復帰しました。クソ鍵です。

オヒサシブリデスゥ‼︎


先述のスイッチボルト90点と合わせてクレッフィを前に出せばロストは基本的に止まります。

ロスト、ターボトドロクツキ、こだいのえいちレジ、ミュウVmaxは2面立て必須です。

ミュウVmaxはフュージョンエネで解決されますが、それでもフュージョンエネをゲノセクトに貼ることを強要できますし、
ロストやターボツキにはあなぬけではなくボスやクロススイッチャー要求に上げられるのでかなり効いているはずです。

逆に2体出してはいけない対面はパオジアン系統です。

わななくれいきやかくしふだが止まるので有効そうに見えますが、2体出すとげっこうしゅりけんで取られます。
またパオジアン対面は相手を止めることよりも自分のデッキを回して先にサイドを取ることを優先させた方が強いです。

ミライドンミラーも1体で十分です。
相当自分の動きが悪い時は2面立てて相手にも遅れてもらおう、くらいかと。

後攻になったら積極的にスタートさせます。
ただし、自分のタンデムユニットも止まるのでご注意ください。

・ネストボール3枚目
ミライドンの標準搭載は2枚かと思います。

ミライドンにアクセスできればよく、2ターン目以降はコストになるだけなので2枚が標準です。

が、このデッキの場合、クレッフィも呼び出せなければならないので標準より1枚多く入れました。

結果初動安定にも繋がったので増やして良かったと思っています。

・いれかえカート2枚目
こちらも標準搭載より1枚多い採用です。

まずポケモンいれかえではない理由としては、
進化ラインのレジエレキVmaxが逃げ0なので入れ替え札が必要なく、たねポケモンの入れ替えのみに使用するので30点回復が付いてるほうが得だからです。

2枚目を入れた理由はこちらもクレッフィ採用のためです。

初手クレッフィスタートを入れ替えてタンデムユニットをしやすくするための2枚採用で、触れる確率をアップさせました。

また、テツノカイナexが逃げ4とありえない重たさなのでもし前に出てしまった時のために、という意味合いもあります。

・おまもり2
割と標準搭載なのでサクッと。

ミライドンやライコウに貼ることで何かと要求を上げられます。

ロスト対面なんかではクレッフィに貼るのも有効です(本当か?)。

・森の封印石1
めちゃくちゃ大事です。
全てのカードのもう1枚目になりうる大事なカードです。

よく持ってくるのは、サポート系とダブルターボエネルギーです。

温存できればできるだけ強い。

・ワザマシン エナジーターボ
今回初登場のエナジーターボ。

要求1エネでよかった

エレキジェネレーター頼りになってしまうところを少しごまかすことができるお助けカードです。

クレッフィに貼って宣言するだけで、相手を妨害したままベンチの準備をすることができます。

対面や状況にもよりますが、貼る2枚はミライドンとライコウなどに散らして、どっちも次の手貼りで動きますよ、の状態にしておくと安心です。

・おはらいグローブ
サーナイトexとミュウVmaxを見ての採用です。

どちらもシェア率が高いわけではないですが、2つ合わせてシェア率1位のデッキくらいの割合になるので、1枚で2デッキ見れるならと思い入れてみました。

理由としては310点ラインがレジエレキだけでは出しにくいからです。

レジエレキ3-3採用といえど、サイド落ちや途中でのきぜつでVmaxが3体立つことはほぼありません。
それをペパー経由で補えるので採用しました。

が、実際まだ活躍してないので、森の封印石2枚目の安全構築にしても問題ないと思います。

・サポ配分
博士の研究4
ナンジャモ3
ボスの指令2
ペパー1
比較的標準採用かと思います。

博士の4枚目がペパー2枚目になる人などもいらっしゃいますが、ミライドンデッキにおける最強サポートは博士の研究だと思っています。

グッズと道具を持ってこれるペパーだという方もいらっしゃいますが、
個人的にはサポ権使って打ったジェネレーターが0ヒットだった時めちゃくちゃキレそうになるので、だったら山圧縮したいと思います。

ペパーでは入れ替え札を持ってくる方が確実かつ強いです。

・ビーチコート3
古の採用枚数です。

結局ミライドンにはビーチコートが1番合います、
だって一緒のパックから出たんですもの。
相性が悪いわけないです。

雪道で妨害したい気持ちも山々ですが、このデッキだと雪道を割れる方が強くなります。
レジエレキで打点が上がってワンパンが視野に入るからです。

相手もそれを嫌って雪道を貼りに来るので返しで剥がせるように温存します。

あとは初手クレッフィスタートを逃がしやすくしたり、フォトンブラスター後のミライドンをエネトラッシュなしでベンチに下げられます。

ビーチコートがあるだけで「手貼り」に困らなくなるのが本当に楽です、考えることが減ります。

ミライドン使いの皆さんならわかると思いますが、手貼りが1番難しいんです。
特に博士やナンジャモ前。

逃げエネとして前に貼ってジェネレーター引くお祈りで博士打つか、
入れ替え引く読みでベンチに貼るか、
はたまたどこにも貼らずに博士で捨てるか…
などなど。

大体貼った先は裏目になってキレそうになりますが、ビーチコートがあれば手貼りはベンチ1択になります。ストレスフリー。

・基本エネ14、ダブルターボ1
はい、めちゃくちゃ大事な話をします。

モココの採用がないならエネは絶対14枚以上です、テストに出ます。

発売から約1年、来る日も来る日もエレキジェネレーターを打って生活してきましたが、13枚と14枚の間には明確な違いがあります。

20枚〜13枚まで試した体感で、細かい計算などはしていませんが、13枚と14枚の間の1枚は非常に大きいと感じます。1枚の格差です。

14枚が2枚ヒットしやすい最低ラインかつ手詰まりしやすくなるギリギリのラインです。
わかる人にはわかると信じています。

ダブルターボ1枚はテツノカイナexとレジエレキ用です。

ジェネレーターしか加速手段がないのでジェネレーターに触れなかったら終わりです。
それを手貼り2回でレジエレキ起動に繋げられるので重宝します。

一般的なモココ型では対象がテツノカイナしかいませんが、レジエレキとも共有できている点でバリューが高いです。

このエネ配分+エナジーターボで、ジェネレーター頼りではないアタッカー起動を目指します。
「モココがいないとジェネレーター頼りなのがね〜」なんて言わせません。

4-2.見送ったカード

ここでは採用したかったが枠の都合上採用を見送ったカードや、よく入っているけど入れなかったを簡単に紹介します。

・ジャッジマン
雪道ミライドンの定番ムーブですが、山を掘り進めていくデッキでのジャッジマン4枚は個人的には弱いです。

システムポケモンがいないので、サポートはできるだけ枚数が引けるものが好みです。

・森の封印石2枚目
元々はおはらいグローブの枠で2枚入っていました。

サイド落ちケア込みで安心安全なのはもちろん、
ベンチにVが並ぶのでとりあえずレジエレキに貼っておけるのが強いです。

モココ型だとVがライコウ2体とライチュウVしかいません。
ライコウにはおまもりを優先しているはずなので、封印石が手札にあっても貼る対象がない、ということがありストレスでした。

エレキ型だとそうなることはないので、2枚入れ得のカードです。

・ペパー2枚目
おまもり、封印石、エナジーターボ、おはらいグローブなど道具の採用が増えたので2枚目を入れるか検討しました。

ただし、ペパーはピンポイントで欲しいグッズか道具がある時に強く使えるのであって、
そのような場面になった時にペパーを使える確証はあるか?と聞かれるとそうではありません。
ネオラントもいないですし。

それなら博士でリフレッシュしながら山を掘れる方が次のターンのプランまで立てられる可能性が広がります。

よって1枚採用になりました。

・キバナ
好みが分かれるカードで入っている人もいない人もいると思います。

確かに使えると選択肢も広がり捲れる可能性を秘めていると思います。

ただ、ペパー同様、使いたい時に持っているか?持ってこれる方法はあるか?と言われると森の封印石くらいしかありません。

手札を抱えておけるデッキでもなく、山を縦掘りしながら圧縮していくデッキなので、
サポートはできるだけいつ持っていても嬉しいものだけで構成したかったのです。

・ワザマシン デヴォリューション
黒リザードンexに抗うべく入れるか検討しました。

黒リザex2体に100点以上乗った状態で宣言できれば2枚サイドを取れて相手の盤面復旧も苦しくなるだろう、という算段です。

ただしこれもサポ問題に近く、都合よく裏のexを呼び出してダメージを与えられるか?と言われるとかなりハードルが高く諦めました。

この決断により黒リザードンは完全に切ることにしましたが、シティ当日は奇跡が起きて勝てました。
奇跡というよりはバグでした。

5.各対面の立ち回り方(理想の動き)

ここからは各対面での戦い方を簡単に解説します。

ただし、あくまでも理想の話です。
この筋を目指したい、という話です。

なぜならミライドンデッキはとても再現性の低いデッキだからです。

よくミライドンは再現性が高いと言われますが、それは初ターンのベンチ展開のみだと思います。

それ以降は博士やナンジャモの引き、エレキジェネレーターのヒット数などで取る選択肢を変えなければなりません。

そのため同じデッキと5回戦っても、5回とも同じ試合展開にはほぼできないです。

というのを込みで、順当に回った場合に目指したい立ち回りを解説します。

5-1.基本の動き

スタートポケモンの優先順位は、
先攻:レジエレキ>ライコウ>ミライドン>クレッフィ>テツノカイナ
後攻:クレッフィ>レジエレキ>ミライドン>ライコウ>テツノカイナ
です。

いずれの場合でもレジエレキの優先度が高いのは、
先攻:先2で進化すれば逃げ0になる
後攻:最悪スイッチボルトが1エネで打てる
からです。

ライコウの優先度が違うのは、
先攻:手貼り×2回の先2でわざ宣言できる&しゅんそくで1枚引ける
後攻:最上振れがジェネレーター2ヒット、前手貼り/ビーチコート逃げか入れ替えでしゅんそくからのライトニングロンド
だからです。

後攻で手札にクレッフィがいたらこれも脳死で出してOKです。
先1雪道を後攻バトル場クレッフィで超えていきましょう。

1ターン目での基本の展開はミライドン1体から、
タンデムユニット1回目→ミライドン+レジエレキ
タンデムユニット2回目→レジエレキ+レジエレキorライコウor出さない
です。

レジエレキが1体でいい対面は基本的にないので、相手がわからなくてもベンチに3〜4体は脳死で出せます。

レジエレキorライコウor出さない、は対面によって変えます。

自分が先攻で、相手のデッキが確定できないたねポケモンのときは1体空けておくのをおすすめします。

ちなみに、3-5.モココ型への挑戦の章で、
「サンダーexやカプ・コケコexなどの登場で戦術の幅が広がり、それが筆者を苦しめた」
と書きましたが、まさにこの初ターンの展開などが該当します。

今までエレキ型でほぼ脳死で盤面展開していたのが、モココ型では何を取るかの選択肢が広すぎて最適解を見つけられませんでした。

試合中盤や終盤でも、
この状況で1番有効なアタッカーは誰なのか、
そいつにエネ加速できる保証はあるか、
を判断するのが驚くほどできなかったのです。

2ターン目以降は相手の出方と手札次第なので一概には言えませんが、2ターン目でも何もわざ宣言できない、ということにはならないようにします。

以下、各対面の立ち回りです。

5-2.パオジアン 微有利

先に2枚取った方が概ね勝ちます。

そのため妨害やセグレイブ狙いよりも取れる2枚を最速で取るルートを選びます。

先攻なら先2でライコウ、後攻なら相手のベンチの数を見て後1ライコウかミライドンで殴りに行けるのが理想です。

ちなみに、上手いパオジアンはミライドンを見てベンチを1体空けてきますが、
レジエレキが1体でも立てばライトニングロンドで230点になるのでモココ型よりも2枚を取りやすいのではないかと思います。

相手側が勝手に縛りプレイをするだけになります、ラッキー。

5-3.ロスギラ 5割〜微有利

クレッフィ2面立てをしながらエネはミライドンに集めます。
どうせアビスシークでロストを溜めにくるのでそいつを狩りにいきます。

また、レジエレキVmaxが2体いればフォトンブラスター280点でギラティナをワンパンできるので、雪道を剥がせるようにビーチコートは温存します。

後半に飛んでくる雪道ツツジのために森の封印石も温存しておきます。相当事故っていない限りは。

ロスギラにロストスイーパーが採用されていることは少ないので、手札干渉対策で先に貼っておいても良いかもしれません。

理想はボスなどを使いつつ2-2-2ですが、概ね2-1-1-2などになりそうです。

5-4.黒リザ ド不利

シティ当日は勝てましたが基本的には勝てないです。
構築的には切ってます。

5-5.ターボトドロクツキ 5割〜微有利

クレッフィ2面立てで、かくしふだ、イキリテイク、ルミナスサイン、じゃえんのつばさを止めます。

ワンパンしようとするよりも、くるいえぐるしか選択肢がないような盤面を作ることが大事です。
ナンジャモを打ちながらおまもりライコウorミライドンやライトニングウォールで殴りにいきます。

また、トドロクツキ以外は220以下のV、exなのでボスやあなぬけのひもは最後まで温存しておけるほうが強いです。

あと不用意にVmaxに進化させないように気をつけます。

5-6.ロスバレ(ロストツキ)  超有利

クレッフィ2面立てで、一生スイッチボルトを打っていればOKです。

数々のロスト使いの強者と戦いましたが、全員からこのデッキには勝てないと言っていただけました。

5-7.サーナイト 不利

スイッチボルト、ライトニングウォール、ごっつあんプリファイをメインで進めていきます。

ブン回ってごっつあんプリファイを2回決められれば割と安心できますが毎回そうとは限らないのでできるだけ取れる時に取れるものは取っていきます。

ボスがあるなら積極的にリファインキルリアを狙います。

それでも残りサイド1.2枚が取りきれず捲られてしまいます。

おはらいグローブ込みの310点フォトンブラスターでサーナイトex倒しにいくのももちろん視野です。

5-8.ミュウ 微不利

ワンパンされるけどワンパンで返せないという関係なのでミュウVやゲノセクトVなどの2-2-2で取れるのが1番理想で楽です。

おはらいグローブ込みのフォトンブラスター310点が出せるのでそれで3枚取れたら最強です。

もしダメカンが200点くらい乗ったミュウVmaxが誕生したらテツノカイナexの準備を始めるのも有効です。

サイコジャンプを強いることにもなりますし、残ればごっつあんで4枚取りもできます。
トランジスタ2体とおはらいグローブで180点以上のごっつあんプリファイが言えればミュウVで3枚取ることもできます。

5-9.ミライドン 微有利〜有利

有利と言い切りたいですがお互い運要素があるので少し控えめに…

何が有利かというと、レジエレキで打点が上がるのでおまもりライコウ、おまもりミライドンを上から叩き潰すことができます。
そしてこちら側もおまもりは貼ってあるので相手はワンパンできない、という構図になります。

エレキで打点を上げられたくないので雪道を貼ってくるはずですが、
もし雪道解除せずに倒せるHPラインが前にいるなら剥がさずに倒してビーチコートは温存しましょう。

とはいえミライドンミラーはブン回った方の勝ち、先にサイドを取った方が勝ちになりやすいのでそればっかりは運です。

5-10.ルギア 微有利〜有利

ルギア、ネオラントが弱点なので上手くいけば2-2-2です。

後攻ならライコウでルギアVを取りにいきます。

先攻と、後攻で殴れなさそうな場合はクレッフィ前で返すといいと思います。
ネオラント止めつつ、もしルギアが動いてもサイド1枚なので出しても問題ないです。

シティ当日は信号機ルギアでした。
220点以上を出してくるのがルギアとかがやくリザードンくらいなので、ライコウの次にレジエレキVmaxを育てて、倒すけど倒されないの構図で逃げ切りサイドを取り切りました。

6.ミライドンデッキとは

6-1.デッキの総括

かなり大雑把なデッキ解説でしたがいかがでしょうか。

再三ですが、ミライドンデッキは再現性が高いようで低い、器用な面と豪快な面を持つ超絶気分屋デッキです。

それ故に運用要素が強く、明確に有利なデッキがないのも事実だと思います。

6-2.それでも握り続ける理由

そんな運要素の強く再現性が低いデッキをなぜ懲りずに握り続けるのか。
環境トップではないデッキになぜこだわり続けるのか。

多分、それくらい運命の出会いだったからです。

どんなにゴミのような引きでも、どんなに環境が向かい風になっても、エレキミライドン以上に魅力を感じられるデッキが今はなく、それ以上にエレキミライドンを回している時が楽しいからです。

周りの友達にもたくさん言われました、
「とぅとぅんはエレキミライドン使ってる時が1番強いし楽しそう」と。
周りからもそう思われているならそういうことなんです。

だから、約1年握り続けてここまで辿り着けて本当に本当に嬉しいです。
好きなデッキで結果を出せるのって楽しい!嬉しい!それだけです。

6-3.今後の展望

各対面の立ち回り方など偉そうに書きましたが、
実際はこのデッキでの対外戦経験はかなり少なく、まだ詰められるところはたくさんあると思っています。

年明けにはレギュレーション変更などもあり環境がどうなるかはわかりませんが、
ミライドンくんが生きていける限りは握り続けたいなと思っています。

6-4.戦友へ

今回のシティ出場にあたり、練習に付き合ってくれた方、
デッキ構築の相談に乗ってくれた方、
エレキミライドンで出ることを後押ししてくれた相方、
本当に感謝しています。

まだまだ未熟者ですが、これからもたくさん練習に付き合ってください。


そして、今はなき、もう会えなくなってしまったあなたへ。
この1年は、あなたと走り抜けた1年でもありました。
ミライドンがCLで優勝した時、あなたが自主大会で優勝した時、私が勝てなくて悩んでいた時、
共に喜び共に悔しがれたあなたは、間違いなく1番の戦友でした。

2人で
「モココ型じゃない。レジエレキ型で勝ちたいんだ」
と話をしながら最初に好成績を収めたのがあなたでしたね。

この2ヶ月間、あなたのもう見えなくなってしまった背中を追いかけながら、あなたが握り続けていた鍵エレキミライドンでシティベスト8になりました。

エレキ仲間がいなくなってさみしいけど、まだまだエレキミライドンと頑張ろうと思います。
忘れないでね。


ここまでお読みいただいた皆さま、駄文にお付き合いいただき本当にありがとうございました。
有料部分は投げ銭とさせていただきます。

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