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『おジャ魔女カーニバル!』に潜む現実的な寂しさと「年中無休」の意味

おジャ魔女どれみを、ちゃんと観たことはないが、『おジャ魔女カーニバル!』だけ異常に好きで、アップテンポで明るい曲調にも関わらず、どこか寂しさを覚えるのだ。

底抜けの明るさではない感じ。「不思議なチカラがわいたらどーしよ?」という歌詞、教科書みても書いてないし、子猫も子犬もそっぽを向くし、「そんなのムリさ きみは笑うだけ」なんです、魔法が使えるとは言ってないんです。もし使えたら、使えるなら、毎日が日曜日でやな宿題はゴミ箱に捨てて歯医者さんはずっと休みで、いたい注射はやわらかいマシュマロにするの。使えないけど、使えたらこうしたい、ああしたいと願うのは自由だから。ドキドキワクワクは年中無休だから。

この使えない寂しさに、現実に、夢を描いてるんだよ。その姿勢は忘れてはいけなくて、その姿勢こそがとても重要なんだよと思わない他ないじゃないか。それを「年中無休」と表現するところが、非常に洒落てると僕は思います。

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