人生退会しようとしたオタクがジャニーズWESTに人生救われたありがちな話

2022年の4月10日、人生で初めてジャニーズWESTのライブに参戦した。何の気なしに参加したライブでうっかり人生を救われたのでその記録を残しておこうと思う。

はじめに断っておくが、ただのキモオタでガチ恋キショツイートの常習犯です。隙自語なのでタイトルの前半要素多くなりそう。それでもありがとうとジャニーズWESTってすごい!!の気持ちを忘れたくなくて以下記します。
詳細めんどくさい場合は目次の本題(?)あたりから見てもらえれば。。

はじめに(また言うとる)、私のオタク遍歴をざっくりと。
物心ついてから二次元、特に少年ジャンプに傾倒。全中学生が嵐オタクだった時期にジャニオタデビュー。嵐の休止とともにオタク人生を閉じるはずが、友人に関西ジャニーズJr.あけおめコンサート 夢の関西アイランド2020に連れていかれ、知識0のまま関ジュ担デビュー。
※煌めきにめっぽう弱いオタク

そもそも顔のいい男が好きなのでジャニーズ大好き、特に生まれも育ちも大阪の私にとってジャニーズWESTは身内のような感覚で、友人たちとのカラオケでは私含め誰一人担当じゃないのに振り付きで締めの一曲として歌っていた。あれは関西人の課題曲だと思っている。

話が逸れてしまったが、2020年に発表された「証拠」はご存知の通り多くの音楽番組で披露され、私の目にも飛び込んできた。荒んだ社会人の心に響く歌詞とメロディ、あとジャニーズWESTこんな歌えんの?!という正直すぎる感想。
なんとなく録画を何度も再生しているうちに発表された次シングルがサムシング・ニュー。守るでも救うでもなく援護してくれるという歌詞が自我拗らせ女にブッ刺さって初めての CD購入。数週間葛藤してFCに入会した。

とはいえ大した金額じゃないし入っとこ、くらいの感覚。入会を検討したのもちょうどrainbowのツアー発表があったからだと思う。新規すぎて普通に落選してからは意識の遠くの方に置いたままだった。
WESTん家などのコンテンツも特に触れることなく、2月に更新を迎えたタイミングで辞める予定だった。

そこでまた発表されたアルバムツアー。外れたら辞めよう、と応募してみたら当たった。更新日後の公演なので更新することにした。
当選時も「当たったwwwww」みたいなテンションで同じく入会し同じく退会しようとしていた友人とLINEしていた。

ジャニーズWESTのMCやバラエティの面白集みたいなものはよく見ていたし、前述の通り関西に思い入れのあるオタクなのでなんとなく曲もわかるかな~くらいの感じ。今思うとボコボコにしたいくらいの軽さで予習して、四連参戦の友人たちと前日夜に担当Gの円盤見ながら団扇を作って、殺されないようにミクジュとズンパラの振り入れをして寝た。We are WEST!!!!!!!は正直間に合わなかった。

話をまた脱線させるが、社会人になって数年が経ったこの春、私の社会生活は限界を迎えていた。端的に言えば業務が向いていないだけ。それだけのことだけど、理由もなく涙が流れるようになり、帰宅してそのまま座り込んで動けないこともあった。
※生まれもってのオタクなのでオタ活中はとっても元気に生きていた

だからこそ証拠やサムニュが刺さったともいえるのだけど、Mixed Juiceツアーの感想はシンプルに「楽しかった!!!!!!!!!!!!」だった。
予習不足の曲もフルで聴いたことのない既存曲もあった。それでも楽しかった。本当に本当に、楽しかった。
こんなに純度100%で頭を楽しいが占めたのはいつぶりだろうと思った。多分ヤバい薬が撒かれていた。めちゃくちゃ良席でもファンサもらえたわけでもないのに、人生で一番「楽しい」ライブだと思った。

その日からうわごとのようにジャニスト…重岡大毅…とつぶやき(突然の自担発表)シングルやアルバムを片っ端からレンタルした。ありがとうツタヤオンライン。お金と狭い部屋の関係でこの時点ではレンタルで留められた。
ちなみにこのタイミングでバニラかチョコに出会ってそれはそれで人生が狂うことになるが、ここでは割愛する。

どれだけ楽しくても日曜の次は月曜で、現実は常に私にのしかかってきた。ドリアイ松竹の円盤がなかったら我慢できなかったけど、ドリアイ松竹の円盤があったから我慢できた。リアタイしたはずなのに感じ方が全く変わっていて、一日二周ペースで見た。そこそこ残業のある社会人が平日に。

歌詞を噛みしめて涙する曲もあった。アップテンポな中でメッセージを伝えてくれる曲もあった。何より、底抜けに明るい曲はここまで人を救うのかと思った。オーバー30のズンパラがとっても楽しそうな顔をするからメイクをしながらべしょべしょに泣いて何度もアイラインをなくした。

加えて、5月に大阪城ホールに行けると思えば何とかやり過ごせた。5月の頭にはドームの情報も出てきたので生きなきゃ、働かなきゃと思えた。
その頃には友人も私もすっかりジャニーズWESTに心酔していたので城ホではWe are WEST!!!!!!!も問題なくペンライトを振れた。(判断基準そこ?)
そしてやっぱり底抜けに楽しかった。一か月の間に思い入れの増えた曲たちに涙も流れたけど、会場出た第一声は「楽しかった!!!!!!!!!!!!」だった。

ライブ後の私生活ではホームで動けなくなって電車を逃したり電話ができなくなったり、最終的には身支度から寝るまで、会社にいるときもずっと涙が止まらないようになった。何がつらいかもわからない生活で、家や会社を出た瞬間にイヤホンをはめて音楽を流した。力強かったり優しかったり大盛り上がりだったり、色々な曲が頭を占拠してどうにもならない現実から私を匿ってくれた。

ちなみに私はその時々のお気に入り曲でプレイリストに入れてシャッフルで聴くタイプなのだが、当時のプレイリストは以下のような感じだった。

バニラかチョコ
乗り越しラブストーリー
間違っちゃいない。
バニラかチョコ
ムーンライト
パリピポアンセム
バニラかチョコ
ええじゃないか
僕らの理由
スタートダッシュ!
パーリパーリパリ -カタカナを叫べ
アカンLOVE
ホメチギリスト
何万回だって「君が好き」
浪速一等賞!!
one chance
ラッキィスペシャル
バニラかチョコ
僕ら今日も生きている
バニラかチョコ
3.1415926535

情緒いけてる?みたいなプレイリストをひたすら回して、当日券で滑り込んだラブミュやドームの当選メールをよすがに働いた。
浪速一等賞!!の「これは絶対誰にも内緒やで」になぜか涙しながら、誰にも負けるわけないやろ、と言い聞かせて道を歩いた。

ちょうどこの頃発売されたrainbowの円盤は過去に手にした円盤の総再生回数を余裕で上回った。オーコメで何を言うか、どのシーンの誰がどんな顔で動きをするか、全部脳内再生できるくらい見た。縋っていたという表現が適切かもしれない。ジャニーズWESTを聴いている時間、見ている時間は外界と隔絶されることができたし、たくさんの歌に救われた。
「なんかもっと単純に笑ってたい」だけだと言い当てられたこともあったし、ピッカピカのピース!のおかげで口角を上げられたこともある。

本題(?)

当たり前のことだが、ジャニーズWESTは人生の壁を壊してくれるわけでも障害を取り除いてくれるわけでもない。ただ、彼らは私を底上げしてくれた。落ちるところまで落ちて、もう手を伸ばすことも疲れた私を下から持ち上げて壁の向こうの光を見せてくれた。それはとっても明るい曲のときもあれば熱いバンド曲のときも、バッチバチのダンス曲のときもあった。

他のアイドルと同じキラキラの世界にいるはずなのに、君を幸せにすると言ってくれるだけで嬉しいのに、自分を許せなくなって救いすら拒絶しそうな人間と同じところまで降りてきて目を合わせてくれた。あれよあれよという間に地面ごと持ち上げて一緒に生きるか〜と笑ってくれた。

ジャニーズWESTの好きなところとして、現実を否定しないところがある。「生きていく中でしんどいことは絶対あります。僕らだってそう」と述べたうえで「人間生きてればなんとかなります。一人じゃないよ」と言ってくれるから。「いつかみんながだめになりそうな時に」と想定したうえで「支えになれたら」と口にして「みんながたくさん笑ってる方がいいよ」と願ってくれるから。消えたくなった夜や逃げたくなった朝に「まあまあかっこいいんじゃない」と言ってくれるから。

ドーム公演でone chanceが始まったとき「誰か僕を助けて」に心底共感して泣きながら歩いていた日々を思い出した。奇しくもその日は人事発令が出た日、人生で一つの困難を越えた日だった。
どうしようもない人生の底で私を助けてくれたのはジャニーズWESTだったとその瞬間に実感した。平凡OLなんかよりきっとずっといろんなしんどさと向き合ってきただろうに、楽しくてたまらない顔で歌って踊って笑う七人が私の光になった。

長々と書いてしまったけれど、結論、死にたいわけじゃなかったけど生きられる気もしなくて楽になりたかったオタクはいろんな偶然でジャニーズWESTと出会って今まだちゃんと生きている。いつ人生辞めてもいいなと思っていた人間がFCを辞めなかったおかげで元気にオタクができている。

ジャニーズWESTのかっこいいところかわいいところ死ぬほど面白いところ仲がいいところ、大好きで素敵な点はたくさんあるけれどきりがないので、今回は救いの側面のほんの一部だけで留めておく。
びっくりするくらいのド新規オタクだけど、ジャニーズWESTを応援するにふさわしい人間になれるように生きようと思うしこれが今のモチベーションになっている。
もっと早く深入りすればよかったと思う気持ちもあるけれど、このタイミングで出会えたからこそ救われたとも思う。過去の円盤見るたびに行きたい!!!!!ァァ!!!とはなっているけれど。

改めて、ジャニーズWESTにありがとうを伝えたい。
助けてくれて寄り添ってくれて救ってくれて、
何よりも「やばいめっちゃ楽しい」をくれてありがとう。
おかげさまで元気に生きているのでまたライブに行かせてください。
それはそうと生死にかかわるので明日みくじゅの円盤を発売してください。


おわり