シュタイナーによる瞑想の言葉(その75)

「痛み」とは何でしょうか?首を絞められたり致命傷を負ったりしたときには、痛くも苦しくもない、とよく言われます。多分、そのときには痛みを感じる弱い霊がもうそこにはいないからではないでしょうか。内で痛みを感じる霊の弱さと外で働くキリストの強さは対極的なものであり、したがって、一つのものであると言えるでしょう。
 
So lang du den Schmerz erfühlest,
Der mich meidet,
Ist Christus unerkannt
Im Weltenwesen wirkend.
Denn schwach nur bleibet der Geist,
Wenn er allein im eignen Leibe
Des Leidesfühlens mächtig ist.
お前が痛みを感じている限り、
それは私を遠ざけ、
キリストが世界存在の中で
知られることなく働いている。
何故なら霊はただ弱いままに留まるのだから、
それが一人で自分の体の中にいて
苦しみを感じることができているときには。
(「詩と瞑想」より、私訳)

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