対極性について
電池は「陽極」と「陰極」から構成されていますが、誰でも知っているように、地球も一個の電池です。この対極的なものが一つの全体をなすというのは、物理的なものに限らず、精神的なものにも当てはまります。例えば、我々人間は「共感」というポジティブな感情と、「反感」というネガティブな感情でできています。もし、「私は反感とは無縁です」、あるいは「私は誰にも共感できない」という人がいたら、それは病気です。我々には共感する力があるのですが、それにもまた陰陽の二面性があります。つまり、ポジティブな共感とネガティブな共感です。「良い共感」とは、極端な言い方をすれば「批判的な共感」であって、科学的かつ冷静な判断に基づく共感です。「悪い共感」とは、ハイルヒトラー!あるいは天皇陛下万歳!と言って敵艦に突っ込むような共感で、時代や場の雰囲気に流された「熱狂的な共感」です。前者には自分を保持させ、後者には自分を放棄させる働きがあります。一方、「良い反感」には、周囲からの同調圧力にも屈せず、自分を保持させる働きがあります。逆に、「悪い反感」の場合には、なりふり構わず感情的に相手を否定することで、相手も自分も共倒れにする働きがあります。京アニ事件などが典型的な例でしょう。まとめると、〇-〇は〇、〇-×は×、×-〇は〇、×-×は×、というところでしょうか。一般的には、〇-〇と×-×で考えがちですが、一面的な見方ですね。これらのことは、頭で分かっているだけで感情へも働きかけることができるような「認識」だと思いますので、ご利用いただければと思います。最悪なのは、「電池切れ」です(^^;
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