演出いろいろ

撮影部の話でひとつだけ追加。
布川ゆうじさん監督の「怪盗ルパン813の謎」ってアニメスペシャルの撮影をやりました。この作品で初めて私の名前がテレビに出ました。
嬉しかった。

一年半の撮影部での仕事である程度の事を覚えた私ですが、演出としては素人同然でした。
ノンモンを知らずダビングで迷惑かけたり、笹川監督から「もう少し映画的な絵コンテを描いてください」と注意受けたり、二宮さんの原画の土煙を勝手にブラシに変更して「ここのボリュームが必要なんだよね」と文句言われたり・・・

ゼンダマン、オタスケマン、ヤットデタマン、逆転イッパツマンと王道ギャグアニメ作品の演出を担当しました。
ヤットデタマンの途中から担当ディレクターが植田ひでひとさんに代わりました。大貫さんにはあまり好かれていなかったので、同年代の植田さんからは色んな事を学びました。この頃、四辻たかおさんが演出スタッフに加わりました。
絵コンテで丸輪零と表記されているのはお馴染み押井守さんです。

押井さんの書く字は独特で、慣れないと読めないので有名でした。
当時、アフレコ台本を起こす際の原稿はアニメフレンド事務のモモちゃん(あだ名)が絵コンテから書き起こしていました。
押井さんの字を判読できるのはモモちゃんだけでした。



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