キッカーズへの道

絵コンテ二本やったチックンタックン。
終わるころ安納正美さんから次の作品のシリーズディレクターとして手伝ってくれと話があり、他に仕事の無かった私は快諾。

次の仕事は「星銃士ビスマルク」メカものが苦手な私だけど贅沢は言ってられない。国際映画社からお金を貰えなくて貧乏だったんです。
余談ですが、お酒の好きな安納正美さんは机の下に一升瓶を隠していて夜中の仕事の時に飲んでいたらしい。
ビスマルクの次は「忍者戦士飛影」

飛影を何本かやった後、布川社長に呼ばれ初対面。
「魔法のアイドルパステルユーミ」の監督を受ける。
ぴえろの魔法少女物はクリーミィマミ、ペルシャ、マジカルエミと名作揃い。その四作目の監督に選ばれてやる気満々の私。
お花屋さんが舞台の話だったので、机のまわりに花を飾ったりしたのだが、やる気が空回り・・・
脚本家との方向性が合わなくて「やっちまった」と失意の日々。

でも、そんな私に布川社長はまた監督作品をくれました、ありがとうございます布川社長。
それが今でも大好きな作品「がんばれキッカーズ」です。
原作を読んで「この作品をやりたい!」と心の底から思いました。
原作のながいひろゆきさんは同年代。
ながいさんとは今でも年賀状のやり取りをしています。
この作品でステキなスタッフとたくさん出会いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?