演出になる

最初の仕事は劇場版ガッチャマンの撮影でした。
三段マルチを組んで撮影部全員で丸一日かかりました。
でも劇場で見ると「あっ」いう間です。
三秒のカットでも大変な労力なのに、テレビで見ると三秒だけ。
当たり前ですね。

次の仕事はフランスとの合作。
夜に出勤して朝帰る毎日、
そんな日々が続き、体調を崩した私を心配した撮影の仲間が九里一平さんに話してくれた。
私は面接時に「企画や演出の仕事がしたい」と言う希望を伝えていたので、
とりあえず試しに絵コンテを描かせてもらった。
それが認められ、晴れて演出部に移動することになった。
撮影部の仲間には今でも感謝しています。

演出部はスタジオから離れた場所にあるマンションの一室。
そこがアニメフレンドのスタジオでした。
制作進行や作画マンと同じフロアでの仕事です。
演出仲間は大貫信夫さん小島多美子さん。外部で絵コンテを描いてくれたのは案納正美さん押井守さん等々。

最初の仕事は笹川ひろし監督の「ゼンダマン」第36話「チャーンカムバック」の演出でした。



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