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たくさんの恩恵を受けた旅

自然環境リテラシー学第3回(鳥羽回)
参加日 9/10〜9/12

初めに


みなさんこんにちは、きいごです。
僕は今回、鳥羽市で行われた自然環境リテラシー学に参加させていただきました。今回は前回や前々回の実習とは異なり1日長い2泊3日で行われました。また、この実習の協力ガイドである柴田さんと鈴木さんにカヤックの航海をサポートしていただきました。個人的には今までの実習よりもかなり充実したものになりました。この記事では、実習中にあったたくさんの出来事を時系列にまとめて紹介していきます。

1日目

この日の午前中は、電車で自宅から近鉄鳥羽駅へ向かいました。鳥羽市に向かう途中、外は雨が降っていて天気が心配でした。ですが実際に現地に着いてみると、天気は快晴でカヤックを漕ぐのにうってつけの環境だったのでとりあえず安心しました。

1日目の天気の様子。
絶好の船出日和でした。



集合場所に到着すると、早速実習についてのガイダンスがスタートしました。ガイダンスが終わると、出艇の準備に取り掛かりました。説明が遅れましたが、今回は持参した荷物をパッキング(カヤックに荷物を積むこと)をして鳥羽にあるいくつかの島を巡ることになっていました。パッキングをする際はかさばる荷物を先に入れたり、大きい荷物を小さい袋に分けて詰めたりすることでより多くの荷物を運ぶことができます。準備を終えて昼食を食べた後、長い船旅が始まりました。
小浜漁港を出発して、まずはイルカ島の周辺を巡りました。次の目的地の島に移動する途中、遊覧船に乗っている人たちを見かけました。船に向かって手を振ってみると、手を振り返してくれる人がいたので嬉しかったです。

遊覧船との遭遇。
手を振ってくれる人が応援してくれている
ようで元気が出ました。


しばらくカヤックを漕いで、この日にテント泊を予定していた答志島に到着しました。数か月ぶりのシーカヤックにもかかわらず、今までとは比べ物にならない距離を移動したのでとても疲れを感じました。しかし速く移動できる漕ぎ方や疲れにくくなる体の使い方などを思い出し、勘を取り戻すことができました。
カヤックから荷物を取り出して、テントを張ったりこの日の記録を取るなどの作業を終えて「ようやく夕飯を食べられる。」と楽しみにしていました。しかし調理中に少し目を離してしまい、その隙にアリの大群が食材に群がってしまいました。落ち込みつつも気を取りなおし、余った食材で簡単な料理を作ろうとしたら誤ってナイフで自分の指を切ってしまいました。ご飯を食べられず、多くの人に迷惑をかけて意気消沈していた僕を見かけた友達が自分用に持ってきた焼鳥缶を僕に分けてくれました。このとき食べた焼鳥は身に染みるほどおいしかったです。「明日からは気持ちを改めて実習に取り組もう。」と思いながら就寝しました。

2日目

この日は午前中に答志島を出発し、菅島に移動することになっていました。
そのため朝起きてすぐにテントをたたみ、出艇の準備をしなければいけなかったので大変でした。さらに前日に指を怪我したせいで作業が難航しました。
今回の実習ではガイドさんに付き添っていただいたのですが、その方のお話で僕は初めて「ラダー」について知りました。ラダーとはカヤックについている操作の幅を広げる部品で、コックピットの内部にあるペダルを調整して水に浸かった状態のラダーで動き舵を取ることができます。つまり足の操作だけで方向転換が可能になる便利なものなのです。僕もこの日初めてラダーを使ってみました。ですが自然と進行方向が曲がってしまい、想像以上に難しかったです。「自分にはまだ早い」と思ったのでラダーを使うのは諦めました。

黄色い丸に囲まれている部分を
ラダーといいます。


予定通り昼頃に菅島に到着しました。昼食を済ませたあと、この島にある唯一の小学校である菅島小学校の生徒たちにカヤックを体験してもらうイベントの補助を行いました。自己紹介を兼ねて小学生たちと話をしていると、どの生徒も魚や虫についてとても詳かったのでびっくりしました。島の人たちは日常的に生き物に触れ合っていて、自然と知識が蓄えられているんだなと感じました。小学生に伝わるようにパドルの持ち方やカヤックの操作方法を説明するのはとても大変でしたが、海でカヤックを漕いでいるのを見ると操作にあっという間に慣れていたので子供の成長の速さに驚きました。

カヤックを漕ぐ練習の様子。
「ちゃぷちゃぷ」などのオノマトペを使って
小学生に伝わるように頑張りました。

小学生を楽しませるように頑張っていたはずが、いつの間にか自分も楽しませてもらっていました。イベントを終えた後の自由時間では、みんなで度胸試しに堤防から海に飛び込ました。9月の中旬になってようやく夏らしいことができたと思います。また上から海を覗くと、クラゲや魚がたくさん見られて、島と自然の親密なつながりを感じました。
海から上がって着替えを済ませてから菅島の町を散策しました。商店に入って飲み物やアイスを買いました。実習が始まってから冷たい飲み物を飲むことできなかったので、1日ぶりに冷たいお茶を飲んでいつも以上に全身が潤ったような気がしました。
夕食を終えてゆっくりしてると、空の星がはっきり見えることに気が付きました。自分の住んでいる場所ではあまりはっきり星を見られる場所がないので、この島の良さをまた一つ知ることができました。

3日目

この日は午前中に菅島に出発して昼に小浜漁港に到着することになっていました。3日目にもなると初日や前日に比べるとテントの片付けやパッキングがスムーズになり、キャンパーとしての腕が上がっているように感じました。
この日は鳥羽港のあたりを漕いでいました。

カヤックを漕いでいる間、クラゲがよく見られました。
触るときは慎重に。


このときに気付いたことは、今まで鳥羽水族館を海から見ることがなかったので新鮮味があり、面白かったです。またこの辺りは船の往来が激しく、ぶつかることがないように距離を置いて慎重に漕いでいました。

すぐ横を通り過ぎるボート。
あまりにも近いのでヒヤヒヤしました。



なんとか小浜漁港に到着してようやく長い実習が終わりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。僕は鳥羽市には鳥羽水族館に行く目的でしか来たことはなかったのですが、自分たち以外にもカヤックをしている方を見かけて、鳥羽市は「カヤックの聖地」だということがわかりました。この実習ではタイトル通り三日間天気に恵まれ、良い友達やスタッフに恵まれ、自然に恵まれた良い旅になりました。今までの実習では出来なかったたくさんの貴重な体験が出来ました。3日間サポートしていただいた先生方、学生スタッフさんやガイドの皆さん、本当にありがとうございました。

この記事を読んでいただいた方には是非、鳥羽でカヤックを体験していただきたいですわ。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!
次回の記事もお楽しみに!!


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