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データを無くしても記憶は残る

今までの記事では、主にイコラブ関連の内容ばかりであったが、今回は私個人に関する内容となる。

私は2年ほど前からGoogle Pixel 5aを愛用していた。
Pixel 5aの前に使っていたスマホと比較すると、カメラの性能が格段に良かったため、ライブやイベント等で新しい場所を訪れるたびに思い出として写真を撮っていた。
しかし、2か月ほど前のとある事件によって、その習慣が裏目に出てしまうこととなる。

それは24年1月頃、幕張メッセで行われていたイベントへ向かう途中の電車内で起こった。
私は、将棋解析アプリ「shogidroid」で対戦した棋譜を解析していた途中に、突然スマホの画面が暗転して何も操作が効かなくなってしまった

ボタンが少ないスマホにとって、画面が暗転することは死活問題である。音量ボタンや電源ボタンを押してみたりしたが、たまにブルっと振動するものの画面は全く反応がない。
また、対処方法を調べようにも検索手法がなかった。

私は目的地に着く前の途中駅で下車し、いったん落ち着いて考えるためにカフェに入った。
ボタンを押してもだめなら、SIMカードを入れ直してみたらどうだろうと考え、入れ直したが全く反応がない。
カフェでは、コーヒーを飲みながらスマホをガチャガチャいじっている変人だと思われていたことであろう。

この時点で幕張メッセに赴くことを半分諦めかけていたが、一縷の望みにかけて、ネットカフェに移動することにした。
ネットカフェがどこにあるかわからなかったので、とりあえず新宿に移動して散策した結果、快活クラブを発見した。
快活クラブに入り、「Google Pixel 5a 再起動」で検索すると、電源ボタンを30秒間長押しすると再起動出来ると記載があった。

それを試してみると、スマホが動き出したではないか。
まさかそんな長く押さなければならないとは盲点だった。
その後、幕張メッセには予定よりも1時間ほど遅れたが、そこまで重要なイベントではなかったこともあり、ダメージは少なかった。
”また同じことが起こっても再起動すれば大丈夫”と当時は思い込んでいた。

次の日、幕張メッセに訪れた後の宿泊先でスマホを触っていると、また画面が暗転した。
またかと思い再起動をするとスマホ画面が復帰したが、30分後にはまた画面が暗転した。電源ボタンを長押ししても、起動も振動も全くしない。
そこからは二度とスマホの画面が光ることはなかった。

スマホが使えないことで一番最初に困ったことは、電車の乗り換えがわからないことだった。
普段使っている路線ならともかく、旅行先ではどの路線乗ればいいのか全然わからない。
数年ぶりに改札機の上にある路線図を凝視することとなった。

何とか自宅に帰宅した後、色々検索してみた。
その結果、どうやらGoogle Pixel 5aでは、同様の現象が起こっている人が多発しており、データが復旧する方法はなさそうであった。
Googleサポートセンターにも問い合わせたところ、無償で代替機を送ってくれるが、データ復旧はできないとのことだった。
ちなみに、代替機はほぼ新品のGoogle Pixel 7Proであった。

スマホが使えなくなったことで、アプリのデータ等も消えるのかと思いきや、パスワードをいろいろなところにメモしていたこともあり、アプリのデータの復旧は意外と問題なかった。
ただ、写真についてはバックアップを取っていなかったこともあり、データが完全に消えてしまった。

イコラブのライブに行ったときの写真、大阪旅行のユニバでの写真など数えきれないほど写真があり、過去の思い出が消えてしまったかのように感じた。

1,2週間くらいはそのことで落ち込んでいたが、過去に負けないぐらい新しい思い出をこれからどんどん作っていけばいいと吹っ切れるようになってきた。
データはなくなってしまったが、私の脳裏には楽しかったライブの記憶や旅行の思い出が刻み込まれている。
記憶は、どんどん薄れてはいくが完全に消えるということは、死なない限り無いであろう。
これらの出来事から、最近は撮影よりもこの瞬間をしっかり楽しむことを大事にしようと思っている。

※写真等のバックアップはちゃんと取りましょう。









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