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乳がん日記

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乳がんの話をまとめています。
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#がん

乳がん罹患から27年経った方と話した

前回の記事「母がもうすぐ亡くなるかもしれない」を書いてから、1ヶ月が開いてしまった。 母は奇跡的に今もまだ生きているが、前回の記事を書いた翌日、6月1日に交わした言葉が最後になってしまった。 意識はほとんどなく、いつ面会に行っても深く眠っている。 看護師さんの話によると、たまに目を開けることはあるらしく、話しかけると頷く程度の反応はできるらしい。 1ヶ月以上も口から物を食べていないので、すっかり骨と皮だけのガイコツのように痩せ細ってしまった。 その姿を見ているだけでも痛々

さすがの私にもネガティブの波がやってきた

私はかねてより、明るく前向きに乳がん治療に取り組んできている。 右乳房の全摘手術を受けた日以来、一度も涙を流すことがないまま約半年が過ぎた。 泣いてないどころか、毎日笑顔が絶えない日々を過ごしてきたほどだ。 無理にそうしてきたわけではない。 自然と開き直ってしまい、病気になった自分をスッと受け入れられた。 乳がん発覚の直前に仕事を辞めていたため、仕事のストレスから解放されていたのも良かったのかもしれない。 とにかく妙にストレスフリーで、抗がん剤治療にもめちゃくちゃ意欲的に取

がん患者は周りに甘えていい

前回、がん患者の集いに参加したことを書いた。 その中で、自己紹介タイムの時に泣き出してしまった女性のことを紹介した。 自分が乳がんになったこと自体もつらいが、それよりも副作用で家事ができず、夫に対して申し訳なくて心苦しいという理由で泣いていた。 分かる!分かるよ!! その気持ちは同じ女性としてよーく分かる!! 私もかつて仕事が忙しすぎて家事が全くできなかった頃、あるいは適応障害になって仕事を辞めて毎日寝て暮らしていた頃、自分は女として欠陥のあるポンコツな生き物だと自分を