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「やりたいこと」が分からなかった私のベストな就職先の決め方

私について

 初めまして。先日就職活動を終えたので、私が就職活動を経験して学んだことを文章にして残しておきたいと思います。
 私は現在大学3年生で、政治学を専攻しています。社会人になるときに、今社会で必要とされていることは何なのか、人々のニーズを学んだうえで仕事を決めたいと考え、政治学を選択しました。
 政治学を三年間学び、今社会で起きている問題や、これからどのような社会に変えていくべきなのか、自分なりの考えを持つことはできました。就職先を決める上で私の最も大きな課題となったことは、自分のやりたいことが分からなかったことです。大学に入学した当初から自分が好きなこと、やりたいことが分からず危機感を抱いていた私は、興味のある資格の取得やアルバイトなど新たなことに挑戦しました。
 それでも、大学三年生の5月に就職活動を始めるまで、自分のやりたことが何なのか全く分からないままでした。
 そんな私がどのように就職する企業を決めたのか、決断するうえで何を大切にしていたのか、私が就職活動で学んだことをまとめます。

就職活動の流れ

とにかく行動!

 大学三年生の5月に就職活動を始めてから8月までは、とにかく動きました。私が持っていた就職活動の進め方の本には、まずは自己分析をしてみようと書いてあったので、自分史、モチベーショングラフ、長所・短所など記憶をたどりながら書き出してみましたが、私にとって自己分析は就職活動の中で最も大きな壁になりました。自分のやりたいこと、好きなことすら分からない私は、自分がどんな人なのかを聞かれても一人で悩んでいるだけでは答えは見つかりませんでした。
 行き詰った私は、とにかくいろいろな企業の説明会やインターンシップに参加することにしました。行きたい業界なども分からなかったので、まずは就活サイトの合同説明会に参加して、そこから興味を持った業界の企業のマイページにとりあえず登録するという流れをとりました。
 どのような職業や企業があるのかを探っていくと、あんなにやりたいことがないと悩んでいた私でも、興味があるものと無いものははっきりしていることが分かりました。
 私はこのようにして少しずつ自分が受けたい企業とそうでない企業を絞っていくことができたので、自己分析をしても自分が将来何をしたいのか分からないところから抜け出せない方は、とりあえず社会にある色々な企業について知るところから始め、働くイメージの解像度を上げてみるといいかもしれません。
 就職活動を納得して終えられるか、その結果の差は、出会いの数の差と比例していると思います。たくさん行動して、たくさん出会うことが大切です。

サマーインターンで撃沈

 大まかに興味のある業界を見つけた私は、その業界の企業の選考ありインターンシップに応募をしました。しかし、全て落選。初めての面接は緊張と準備不足でESに書いた志望動機と全く違うことを話してしまったり、全くうまくいきませんでした。春からずっと走り続けてきた私は、どうしても参加したかったインターンシップに落選したことで一気に自信を無くし、燃え尽き症候群のようになってしまいました。。

やっぱり自己分析は重要

 そこで私は、一度視点を外から自分に戻し、自己分析をすることにしました。先に自分の興味のある業界や企業を何となく見つけられていたので、なぜそこに惹かれたのか、そこで働くとしたらどのような姿を目指したいのか、そして、そう思った原体験はどこにあったのか、そのような流れで自分を振り返っていくと、思ったよりスムーズに自己分析が進みました。
 私の場合は、主にブライダル業界や人材業界に興味を持っていて、「人の人生に寄り添う」仕事をしたいと思っていました。そしてそれは、これまでの人生の中で自分を理解してくれる友人との出会いが私をポジティブに変えてくれた経験をしたことで、今度は私が誰かの人生にポジティブな影響を与えたいという想いを持っていることから来ているのだと分かりました。
 また、自己分析と並行して行っていたことは、「就職活動とは何か」について学ぶことです。企業の中にはその企業についての説明だけでなく就職活動そのものについてのセミナーを開催してくださっているところがあるので、大学のキャリアセンターのセミナーや就職活動をサポートしてくださるサービス”intee”のセミナーと並行して活用しました。inteeで開催されている自己理解や社会理解のコンテンツでは、他の学生とグループディスカッションをする機会がたくさん設けられていたので、不安になりがちな私のモチベーションにもなってくれていました。

 ちなみに、就職活動については色々な情報がありますが、正直就職活動に正しい順番は無いのではないかなと私は思っています。試行錯誤しながら自分に合う方法を見つけていくのがいいと思います。

どのように決断するか

就職活動は正解を見つけなければいけないのではなく、その決断を正解にする覚悟を持つことが大切。

 私は最終的に、人材紹介の企業に就職を決めました。自分のやりたいこと、なりたい姿などはかなり明確になっていましたが、最終的にどの会社に入社するのか、2社で悩みました。
 私はその時、入ってみないと分からないことへの不安に押しつぶされそうになっていて、最初に自分の中で大切にしていた「人の人生に寄り添う仕事がしたい」という強い思いよりも、この会社で本当にやっていけるのかという不安の方が先行していました。「自分の決断に不正解がないか」についてずっと悩んでいたのです。
 そんな時、inteeのメンターさんから、「最後は自分の決断を正解にする覚悟を持てるかどうかだよ。」と言われました。
 つまり、就職活動に正解なんてないということです。
 正直に言って、入ってみなきゃ分からないことなんて山ほどあるはずです。それなら、自分が今できる限り、納得するまで情報を集めて、自分の決断を正解にする覚悟を持つこと(覚悟を持てる会社を見つけること)が最も重要なことなのだと、その言葉を聞いたときに気づきました。

「自分の決断を正解にする覚悟を持てる企業」を見つけるには。私が伝えたいこと

 就職活動とは、内定をもらうこと・入社それ自体が目的ではありません。
 自分のビジョンを実現するための「手段」を見つけることが目的であると私は考えています。
 会社に入って、会社のために生きるのではありません。自分の人生をより良くするために、会社という環境を使って自分を成長させていくのです。
 ですので、無理に就職する必要はないと思っています。
 私は、まだ自分がこれからの人生で人に届けたい価値をどのような手段で届けていけばいいのか分からないので、それを教えてもらうために企業に就職することを決めました。
 後悔のない就活をするとか、正解を見つけるとか、そんなのは多分不可能だと思います。入ってみなきゃ、働いてみなきゃ分からないことが沢山あるからです。
 だから、せめて大学3年生、4年生の時の、まだ社会人経験もない自分が、自分の決断を正解にする覚悟を持てるような企業を見つけられたなら、就職活動は成功と言えるのではないでしょうか。

 では、自分の決断を正解にする覚悟を持てる企業ってどんな企業?と思われるかと思いますが、それはその人が会社を選ぶ上で何を大切にしたいのかによります。
 私自身は、楽しんで働けそうか、やりがいはありそうかなどポジティブな要素ももちろん重視しましたが、「大変なことがあっても耐えられそうな会社か」どうかで決めました。これもinteeのメンターさんに教えてもらったことです。
 私はそれまで、やりたいことを探さなきゃという気持ちが強かったので、常に楽しく働けるか、飽きないか、などを軸にしていました。
 しかし、どんなにいい会社に入ったと思っても、つらいことはあります。楽な仕事なんてありません。辞めたいと思うことも、自分の決断は間違っていたのではないか、やっぱりあっちの企業に行けばよかったのではと思うときは来ると思います。
 そこで必要なのは、「それでも頑張る理由」です。それを見つけてから入社することが大切だと思うのです。それがあれば、つらくても踏ん張れそうな気がしています。
 その理由は、自分の成長のためとか、お客様を笑顔にしたいからとか、自分の中で納得したならなんでもいいのです。何で働いているんだっけ?何がしたくて入ったんだっけ?目の前の業務にとらわれず、目的意識を持って働けば多少つらくても頑張れます。(ただし、自分の心や体が壊れるほど無理する必要はありません。一番大切にすべきは自分です^^)
 「楽しそう」だけに惹かれて入社すると、つらくなった時に頑張る意味が分からなくなってしまうので、その仕事のマイナス面ともしっかり向き合ったうえで、でもこれがあるから、これのために頑張れる!と思える理由を見つけると良いのかなと思います。

 私の場合には、「私の存在でお客様の人生をもっと良くしたい」という目的があって、「自分の利益よりも目の前の人の幸せを全力で叶えに行ける環境がいい」という想いがあって、それに当てはまる企業様と出会うことができたので、つらくても、ここだったら自分の理想をかなえられると分かっているので頑張れます。

就職活動は何を持って成功なのか

 「自分の決断を正解にする覚悟を持てているか」
この問いに自信を持ってyesと言えたなら、就職活動は成功です。(あくまで私個人の意見なので、絶対にとは言えませんが、私はそう思っています。)

仕事には人生の大半の時間を費やします。
働くことはほぼ生きることと同義なのです。
だから、自分の人生がどうなるかは、仕事によって決まると言っても過言ではありません。

 自分の人生を自分の手で作っていくために、会社に選ばれようとする就活ではなく、自分の理想を実現するための手段を自分でつかみに行く就活をしてほしいです。

最後に

 就職活動で最も悩んだ最終的な決断の時に、背中を押してくださったinteeの方々にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。



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