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ためちゃんと私の地球生活日記⑬

今日も創作を書きます。フィクションです。よかったら読んでください。

今日はあんこ餅の仲間「ほそ」への手紙を書きます。

ほそへ

ほそぉ、これからずいぶん遠くに引っ越しちゃうね。こんなに早く行くことになるとは思っても無かったよ。実体が近くにいなくなるのはさみしいね。まぁ、ほそとはピピピで話せるかもしれないけれど、私の精度はかなり低いからちゃんと会話がキャッチできるか自信がないよ。それまでにうまくアクセスできるように練習しとけってことなんだろうな。
片道30000円は気軽に行かれない。遠いわぁ…まぁラインできるからいいんだけどさ。
私、いつもほそのシルエットしか見れないけれど実際は光ってるの知ってるよ。白い光だしてんの。とてもきれい。でもそれを隠してる。上手に隠してるなぁ。擬人化した時はめっちゃイケメンになってくれるのも知ってる。ハウルみたいだもんね。あと、ネイルするの好きなのも知ってる。爪の手入れが入念だよね。常に美しくしている。
そもそもさ、ほそとあんこ餅は居場所がぜんぜん違う場所。どうやって知り合えたのか不思議だな。
人間がそんなこと知っても何にもならないんだけどね。そういうことに興味がわいちゃうんだ。

いつもあんこ餅がバカ力で部屋の入口を壊しても「壊すな」とはいうけれど本気では怒らないこと、めんどくさそうにしつつもあんこ餅をボールみたいに飛ばして遊んでくれること、なんだかんだいってあんこ餅に甘いこと、知ってる。ほそは「ツン」だけどいい奴だ。めっちゃツンだけどね。
ほそと一体になってるヒトはやっぱりツンだけれど繊細で優しいところが、やっぱりほそだなぁと思う。中実のキャラがにじみ出ちゃってる。

あとちょっとまだ一緒にいられるから、その間にいろんなこと教えてほしい。よろしくね…って、ほそは時間も距離も関係ないんだけどさ。

つかみどころのない見えない世界は私から見たら確実じゃないし、こころもとないのにあったかい。



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