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ブルース・リーの名セリフ"Don't think. Feel."と通訳の共通点とは

ここしばらく、あちこちで
ブルース・リーが話題ですね。


なんでも、32歳の若さで急死してから
ちょうど50年が経ったそうで。




ブルース・リーといえば、
ファンでなくても知っている
あのセリフ。



Don’t think. Feel.



このあまりにも有名な
セリフについては
いろいろな人が
いろいろな解釈を発表しています。



なので、私もどさくさに紛れて
通訳という仕事に
照らし合わせて
勝手なことを申します。



このセリフ
「難しく考えるな、ただ感じればいい」
と言う安易な意味で使われるのを
よく見かけますが…



どうも違うと思うんです。






なにしろ、ブルース・リーは
アメリカで哲学を学び
自ら截拳道(ジークンドウ)を創始して
理論を本にまとめたほどの人です。





考えに考えまくってます。



問題は「考えるタイミング」では
ないでしょうか。



ふだん、武道家は稽古の方法を
考えに考えまくり、
試合の相手を想定して
対策を考えまくり
練習しまくって準備し…




本番では準備を引きずらず、
一旦全部手放して
まっさらな状態で相手を
感じとる。



そういうことではないでしょうか。




これは通訳の仕事に
とってもよく似ています!



通訳は事前準備が仕事の8割です。




専門用語を覚えるなんて最低限の話。


専門「領域」を
まるで自分の専門であるかのように
深く理解する。



そんなふうみっちり準備をしても、
いよいよ当日スピーカ本人と会う時は
そうした準備は一旦忘れている気がします。



そしてスピーカ本人の
息づかいと声づかいに
耳をすませて共鳴します。




ここはまさに「感じとる」場面と
言って良いでしょう。




考えるに時があり
感じるに時がある。





それをごちゃごちゃにするのを
「間抜け」といいます。





あるとき、
「本番中に知らない単語が出てきたら
どうする?」と訊かれて
返事に困ってしまいました。



どうするも、こうするも、
そんなことは未だかつて
一度もありません。



そんなことにならないよう
もっと準備を徹底しなさいよ、としか
言いようがありません。



単語の意味を調べるために
聴衆の目の前で辞書を引く…
そのためにセミナーや会議が
いったん止まる…


想像するだけで
ぞっとします。




あー、
ぞっとしましたけど
ちっとも涼しく
なりません!!!






猛暑の折り、
くれぐれもご自愛ください。




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