11月8日の皆既月食、Beaver Blood Moon の由来は?

昨日の皆既月食、ご覧になりましたか?
天王星食も重なって
とても珍しい現象だったようですね。


関東は雲もない夜空で、
1時間あまり堪能できて
ありがたいことでした。

今回の月食、英語では
Beaver Blood Moon lunar eclipse
というのですね。


中学生男子は
「えー、moon eatじゃねえのー!」
なんてわざと驚いてみせたり
しそうですが…
(そういう男子、大好きです)


まずは月食関係の基本的な英語、
先刻ご承知かもしれませんが、
語源とともにおさらいです。


lunarは月のラテン語系の形容詞、
食はeclipse
(ec=外へ lipse=去る:ギリシャ)
といいます。

日本語の「食べられちゃう」と
英語の「光がトンズラしちゃう」では
発想がちょっと違いますね。

発想の違いはこんなところにも↓。
日本語では「半影」、
影がまだ半分という感じですが
英語はpenumbra
(pene=almost umbra=影)
ですから、半分じゃなくて
「もうだいたい」です。


お察しのとおり、
umbraは傘のumbrellaと
同じです。

で、このumbraが「本影」という
わけです。


Beaver Moon は
ネイティブアメリカンの
アルゴンキン族のに由来します。

ビーバーには諸説ありますが
寒くなる前に沼地の手前に
罠を仕掛けてビーバーの
毛皮をたくさん手に入れる月とか…

ビーバーが活発になる月などと
伝えられています。


月は全体が地球の本影に入ると
どんどん赤みを増しました。
あれをBloodと感じるのは
どうかと思いますが、
とても神秘的な色でした。


なぜ青ではなく赤みを帯びるかと言うと
ゲーテが面白いことを言っています。
「闇の彼方の光は赤みを、
「闇の手前の光は青みを帯びる。」

朝焼けや夕焼けも同じ仕組みですね。


今回の皆既月食、
日本を含む世界各地でも見られました。
ただ、残念ながらイギリスの皆さんには
朝の7時ごろ。
まるで見られませんでした。

逆に、日本では見られなくて
イギリスで見られる現象も
あるのかもしれませんね。

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