農道で白い○○に出会いました

昨日、ちょっと面白いことがあって
今でもビックリしています。

通訳や英語には直接関係ないかも
しれませんが、なーんかそれ以前の
大事なことのような気がして、
お伝えしたくなっています。

皆さんが、もし
1人で車で出かけたとき
道端を女性が1人歩いていたとしたら…

ちょうどその時、空が急に曇って来て
もうすぐ雷雨になる、と天気予報が
行っていたとしたら…

どうします？

普通、通り過ぎますよね。

昨日の体験は
普通じゃありませんでした。

午後2時過ぎ、
私は歩いて20分ほどの
近所のスーパー界隈で
郵便ポストやクリーニングの
用事を済ませようと
出かけることにしました。

空には暗い雲がムクムク湧いていて
なかなか血が騒ぐ雰囲気です。

家を出て農道のような道を歩いていると
私の右側にピンク色の軽自動車が
ピタリと止まりました。

助手席の窓を開けて話しかけてきたのは
赤木春恵さんと樹木希林さんを
足して割ったようなおばあちゃん。

「あんた、どこまでいくの？」

「ちょっとそこまでです。」

「そこってどこ？いいから乗りな。」

「ライフまでです。すぐです。」

「乗りなって。送るから。」

「え…すいません、
ほんとにいいんですか？」

「いいからいいから。
お寺の前のＴ字路を右に行けば
いいんだろ？」

「はい、そうです。
でもどこに向かっていらしたんですか？」

「お寺の左のほう。」

なんと進行方向全く逆でした！！

それにしても
おばあちゃんの運転は
乗り心地最高！！

加速、減速が本当にスムーズで…
ブレーキの「カックン」が
全然ありません。

ふと見ると、

なんと！

マニュアル車じゃありませんか！！

ギアチェンジも実に鮮やか。

スイスイ走りながら
大好きな演歌のこと、
今日は膝が痛いので病院で
診てもらったこと、など
おしゃべりも弾みます。

コーナリングもキレキレ！！

5分もたたないうちに
スーパーライフの入り口に
車はピタリと止まりました。

お礼を言う私に
「とこんなこと何でもないよ。
その辺でまたね。」と言って
おばあちゃんばブーンと
勢いよく走り去っていきました。

なんだか白い魔女に出会った
みたいでした。

とにかくカッコ良かった！

不信や不安、遠慮や常識
余分な自意識など
みじんも感じませんでした。


あのおばあちゃんは
大きな安心、信頼が
根っこにあるみたいです。

私もよい魔女になろうと
思った午後でした。


 

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