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$岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など多数の名作ドラマで知られる脚本家の山田太一(やまだ・たいち、本名・石坂太一=いしざか・たいち)さんが11月29日、老衰のため死去した。89歳。

「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など多数の名作ドラマで知られる脚本家の山田太一(やまだ・たいち、本名・石坂太一=いしざか・たいち)さんが11月29日、老衰のため死去した。89歳。東京都出身。 【写真】90年、TBS「ふぞろいの林檎たちパートⅢ」制作発表でポーズをとる(前列左から)中島唱子、手塚理美、石原真理子、高橋ひとみ。(後列左から)柳沢慎吾、時任三郎、中井貴一、国広冨之  「ふぞろいの林檎たち」に出演した俳優の中井貴一は1日、ブログを更新し、「まだ、役者として右も左も分からなかった頃、『ふぞろいの林檎たち』の面接でお会いしたのが、今から42年前。その頃、既に大巨匠脚本家だった山田太一さんでしたから、さぞかし怖い方なのだろうと、かなり緊張しておりましたが、実際は、物腰柔らかで、とてもジェントリーにお話をして下さいました。出演が決まり、初日の本読み、顔合わせの時も、物腰柔らか。しかし、本読み終了時、『私の台本は、語尾の一つまで考えて書いておりますので、一字一句変えない様に芝居をして下さい』と、ピシャリ。物腰とは裏腹に、実に辛辣にお話をされる方でも有りました」と思い出を振り返った。  「台本を通して、私に芝居というものを教えてくださっただけでなく、その台本から、人としてのあり方までも教わった様に思います。言い尽くせぬお世話になりました。でも、もう一度、山田さんの台本で芝居がしたかった。心からご冥福を祈ります」と追悼した。  同じく「ふぞろいの林檎たち」に出演した手塚理美は所属事務所を通じ「この度の山田太一さん訃報に際し、心を痛めておりまして、今はコメントを控えさせて頂けましたらと思います」と対応し、ショックの大きさをうかがわせた。  山田さん脚本のドラマ「悲しくてやりきれない」に出演した役所広司は、NHK「あさイチ」出演中に訃報に接し、「大好きな作家さんだったので、びっくりしました。山田さんの作品に何度か出させてもらって。本当にテレビ界の、脚本家の、大きな星がなくなりましたね」とコメントした。  日本アカデミー賞協会は公式X(旧ツイッター)を更新。過去の授賞式に出席した山田さんの写真を添えて「山田太一さんが11月29日に逝去されました。日本アカデミー賞において第14回『少年時代』で最優秀脚本賞、第10回『キネマの天地』(井上ひさし、朝間義隆、山田洋次と共に受賞)で優秀脚本賞を受賞しています。謹んでご冥福をお祈りいたします」と投稿した。

山田 太一(やまだ たいち、1934年6月6日[1] - 2023年11月29日)は、日本脚本家小説家。本名:石坂 太一(いしざか たいち)。東京市浅草区(現:東京都台東区浅草出身。

https://web.archive.org/web/20190715010717/http://www.yamadataichi.com/

https://www.imdb.com/name/nm0945271/

松竹木下惠介助監督をした後、フリーとなり、テレビドラマの脚本に進出。以後『早春スケッチブック』『ふぞろいの林檎たち』など話題作を次々と生み出し、多くの賞を受けた。その後小説家としても地位を確立。映画や舞台も手掛ける。





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