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第二 『真実』は,いつ,どうして,『事実🟰非真実』にすり替えられたのか?(パレスチナ問題)2創り上げられた物語 変造されたdemocracyの語源

リンカーンの演説において,最も有名なものは(ゲティスバーグにおける演説)であることに,異論のある方はいないだろう。


Politics of the people, by the people, and for the people


民主主義という言葉が存在しなかった時代に,これは間違いなく(民主主義)を表現した言葉である。

peopleに当たる日本語訳とは↓
 人々
 (漠然と)(世間の)人々
 (特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民
 (一国家に属する)国民
 選挙民
 家族
 親兄弟
 先祖(など)
 庶民
 人民
だいたい↑のように翻訳されるわけだが,ざっくりと,(アメリカに暮らす全ての庶民)を指すであろうことは,反論されることではないと思われる。


Politics of the people, by the people, and for the people
↑ ↓
は,いつから(democracy)という呼び名に変わったのだろうか?

今,世に支配的となったdemocracyの解釈を挙げておこう↓
 (引用開始)
民主主義(みんしゅしゅぎ、英: Democracy、デモクラシー)とは、法律・政策、指導者、国家・その他の主要事業が直接的または間接的に「人民 (people) 」によって決定される統治システム。現代民主主義国家では、人々は選挙権を行使して自らの代行者(代議員)を選ぶ。選ばれた各々の代行者は自己を選出した人々の意思を代行し、多数決・法治主義の下に権力を行使する。日本では民主制、民主政体などとも訳される。

民主主義という用語は古代ギリシャで「多数者の支配」を意味し、君主政治や貴族政治との対比で使用された。しかしその後は衆愚政治などを意味する否定的な用語として使用され続け、近代より肯定的な概念として復権して、第一次世界大戦後には全世界に普及した。

民主主義には直接民主制と間接民主制があり、また自由主義的な自由民主主義(批判的にブルジョワ民主主義)の他に、経済的平等を重視する社会主義・プロレタリア民主主義なども登場した。
 (引用終了)
↑筆者は,一発で,democracy←とは,民主主義の内容をすり替える目的で作り出された造語であると判断している。


そもそも,Politics of the people, by the people, and for the people←この(people)に類する人々が→(古代ギリシャで「多数者の支配」を意味し、君主政治や貴族政治との対比で使用された。しかしその後は衆愚政治などを意味する否定的な用語として使用され続け、)←このような基礎知識を有するであろうか???


100%,peopleは,そんな単語知らない。

❶古代ギリシア語: δημοκρατία(dēmokratía、デーモクラティアー)
❷人民・民衆・大衆などを意味する δῆμος(古代ギリシア語ラテン翻字: dêmos、デーモス)に↓
❸権力・支配などを意味する κράτος(古代ギリシア語ラテン翻字: kratos、クラトス)を組み合わせ
❹人民権力・民衆支配・国民主権などの意味を与えた。

↑こんなこと,ブルジョワ資本やらイルミナティ社会主義者のように,生活に追われることもなく,自分の好きな学業に携わっているもの以外,知るわけがないのである。

この解説の肝は以下↓
 (自由主義的な自由民主主義(批判的にブルジョワ民主主義)の他に、経済的平等を重視する社会主義・プロレタリア民主主義なども登場した。)
↑要するに↓

「デモクラシー」は優れた人(貴族)による権力・支配を意味する「アリストクラティア」(貴族制や寡頭制などと訳される)との対比で使用された。

両者は権力者や支配者の多寡(多数派か少数派か)に注目した用語である。

なお「アリストクラティア」( ἀριστοκρατία(古代ギリシア語ラテン翻字: aristokratía)は「優れた人」を意味する ἄριστος(古代ギリシア語ラテン翻字: aristosアリストス)と「権力・支配」を意味するκράτος を組み合わせたものである。

Politics of the people, by the people, and for the people
↑これには,ブルジョワジーおよびプロレタリアトという,上流階級を含まないとの解釈の下に民主主義が立地するという意味があるのに対し↓

↑democracy←とは,ブルジョワジーおよびプロレタリアトの指導の下に民主主義が有るという概念に変更されているということなのだ。

(続く)

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