6/29 藤枝MYFC戦 7/7 愛媛FC戦

先週半ばから恐ろしいほどの猛暑が襲ってきました。
もちろん私含めですがくれぐれもご自愛くださいませ…。

更新遅くなりましたが…言い訳をしますと先週シンガポールに出張に行っておりまして、藤枝MYFC戦は現地に行けたのですがその後更新ができず仕舞いでしたので、一度に更新いたします。

-6/29 藤枝MYFC戦
■いよいよ始まったナイトゲーム
 いよいよ夏に差し掛かるということで、この試合からザスパもホームでナイトゲームがスタートしました。チームの調子を考えるとお客さんの足が遠のきやすい19時開催は仕方ないながらもウェルカムではないですが、ドームでない以上この条件が変わることはないので涼しくなるまで個人的に我慢です。(19時開催で迷いましたが子供キッズエリアに放り込みました)
 ザスパはトップに据える選手を高澤選手、平松選手、佐川選手と何度か変更してきましたが、ここは相手チームの戦術によって変更しているというよりは、選手自身の好調不調で変更してきているような気がします。この日は佐川選手がスタートから出場となりました。佐川選手の特徴はその体格を活かしたポストプレーですが、ハイボールを頭で競るよりはイーブンのボールを収めにいくプレーのほうが得意のように見えます。また基本技術が高いので足元でボールをもらうと相手を背負いながら時間を作れるので、最近のザスパのカウンター戦術には合っている選手だと思います。一方で先ほど触れたハイボールは相手CBの技量によってほとんど無効化されるケースがあるので、相手CBの特徴によって配給の仕方は工夫が必要になるかなと思います。

■悪夢のような逆転
 さて試合のほうですが、前半20分にいきなり試合が動きました。川上エド選手が相手DFとGKの間に出したクロスに川本選手が滑り込みながらゴールへと流し込みゴール。この形は昨年もあまり見られなかった形でしたので、「え、そんな攻撃できるの?」という驚きが大きかったです。川上エド選手は今季あまり調子が良いとはいえず、特に監督交代時期には大きくコンディションを落としていましたが、やっとエンジンが掛かってきたように見え、今後の活躍にも期待できます。そしてなんといっても川本選手に得点が生まれました。昨季長倉選手が移籍してから攻撃面で孤軍奮闘するシーンが印象的でしたが、満を持して戻った清水で出場機会に恵まれず時間を空けてサイレンタルの形で本人としては不本意のカムバックでしたが、ゴールへの嗅覚を見せつけたゴールを決めてくれました。恐らく1点目をいつ獲るかで本人もプレッシャーとの向き合いが変わってくると思うので、川本選手もここからさらに活躍してくれると信じています。
 試合は前半1-0のまま折り返すこととなりましたが、試合内容としては相手に分があるような状況でした。そして後半18分にCKから、同点になって勢いづく相手を止めることができず後半40分にPA外からゴラッソを決められ逆転での敗戦となりました。

■一方で予想できてしまっていた逆転
 正直いまのザスパは1点あっただけでは勝つことができません。アウェイ藤枝戦も同様に逆転されての敗戦となりましたが、得点と失点が必ずセットです。なのでこの試合も2点目獲れなければ勝てないぞと思いながら、更に試合展開としても相手に決定機を作られるケースが多かったため少なくとも1失点するのは時間の問題だと思っていました。そして案の定?決められてしまった1点、そして2点目。この時にチームやスタジアムに漂う空気感は降格するチームの雰囲気だと正直思いました。
 藤枝は順位から見ても負けてはいけない相手であったことが明白でしたので、試合終了後のサポーターの反応もブーイングすら起きないという状況でした。

-7/7 愛媛FC戦
■始まったテコ入れ
 愛媛FC戦の話に入る前に、先週3人の新加入選手のリリースがありました。
①サガン鳥栖→完全移籍 河田選手
②サガン鳥栖→育成型期限付き移籍 樺山選手
➂V・ファーレン長崎→育成型期限付き移籍 瀬畠選手
 驚いたのはそもそもこの時期に3選手を獲ってきたことです。前回のサポカンで監督人事について説明があったとき、正直現メンバー(当時監督は大槻さん)でこのままシーズンを突っ走ると思っていたのですが、完全と育成型期限付き移籍を活用して即戦力選手の獲得に成功しました。河田選手と樺山選手は言わずもがな攻撃への課題をクリアにするための獲得でしたが、昨日瀬畠選手のプレーを見ると、この選手への期待ももしかすると攻撃部分なのかなと感じました。
 ザスパと言えばとにかくお金がなく、恐らく昨季いた選手を引き留めるのに年俸も上げたと思うので、ベテラン選手との契約を少なくしたとはいえ今年度の人件費は同等またはそれ以上だと予想していました。そしてその結果が監督の内部昇格だと推測したのですが、ここで一気に3人(うち1人は完全)ということを考えると、どこかのスポンサーが増額してくれたのではないかと思います。補強があったということは裏を返すとクラブとしてはそのポジションが足りていないという判断になりますので、特に前線の選手は危機感が生まれると思いますしこの危機感がプラスに作用してくれることを祈ります。

■いきなりのベンチ入り
 スタメンは前節から変更はありませんでしたが、ベンチに樺山選手と瀬畠選手がいきなり名を連ねました。瀬畠選手はボランチとCBどちらもできるという触れ込みでしたので、結果として酒井選手と髙橋選手が担うポジションを一括してカバーできることから、2人ともベンチ外という結果になりました。また、樺山選手はザスパだとWBで計算されているようで、この試合も右WBのポジションに入りました。樺山選手は川本選手のポジションでもプレーできそうな気配を感じたので、試合状況に応じてここは使い分けがあるかもしれません。また、杉本選手がベンチに復帰しFWは高澤選手ではなく平松選手が選ばれました。FWは高澤選手、平松選手、佐川選手の争いとなっていましたが、来週からはここに河田選手が加わりますので、1つの席を4人で争うことになります。FW自体は2トップなので2席ありますが、川本選手が前にボールを運ぶ役割であることを考えると実質1席を4人で争うような感じになるのかなと思います。
 細貝選手は今季リーグ戦初ベンチ入り?でしたでしょうか。やはり彼がいるとチームとして大きく見えるといいますが、締まった雰囲気が見られるのでプレーも去ることながらその存在感は非常に大事だと思います。まだまだ来年以降も一緒にザスパで歩んで欲しいです。

■思いがけないケチャドバ

サッカーでは大量得点の入った状態をケチャドバと表現することがありますが、これまで今季複数得点のなかったザスパにとってまさに愛媛FC戦はケチャドバ状態でした。
➀2点目
中塩選手が“何故か”どフリーでボールを受け、余裕を持った状態からファーを目掛けたクロスボールを供給します。当然中に入っていた佐川選手が警戒されますが、その頭を通り越して同じく“何故か”フリーの川上エド選手のもとへ。このボールをインサイドでダイレクトで丁寧に流し込むと相手GKのニアをブチ破ってゴール。この試合、佐川選手がとにかく効いている状態で相手選手も相当警戒していたと思います。
②2点目
この2点目はこの試合で2番目に嬉しかったゴールの形でした。天笠選手がPA内の深い位置までドリブルで運んでから佐藤選手のクロスで泥くさいゴール。ボールは間違いなくゴールに入っているけれども、相手選手のオウンゴールのようにも見えましたが、しっかり最後は佐藤選手が押し込んでいました。どうしてこのゴールが2番目に嬉しかったのかというと、天笠選手の攻撃参加の頑張りが実を結んだからです。
 天笠選手は今季非常に苦しいシーズンとなっています。多大なエリアの守備を任せられると同時に、3-4-3のフォーメーションでは攻撃参加も求めれらます。その運動量を必要とされる場面からタックルしたボールが相手選手に渡ってしまったりカードをもらう場面も多く、孤軍奮闘というイメージが強かったです。昨季のアウェイ甲府戦では素晴らしいミドルを決めましたが、今季はそのようなシーンを作るまで至らず、中盤では出場機会を失う期間もありました。そうしたなかでこの試合も非常に運動量多く相手ボールホルダーへの厳しいチェックを怠らなかった彼ですが、同時に求められる攻撃でPAの奥深くまでの侵入、そしてクロスで見事追加点のアシストを達成しました。
➂3点目
 前半で2点差をつけたなかで、初めての複数得点リードということで試合運びがどうなるか逆に心配でしたが、この試合の特徴でもあったスローインから平松選手が裏をとりライン際でキープ。同じくライン際を走った菊地選手にヒールでパスを出すと菊地選手が難しい体制から早いクロスを中に入れます。PA内にザスパの選手は決して多くはいませんでしたが、背後から走り込んできた佐藤選手が相手CB同士の間に入ってヘディングでのゴール。点取り屋のFWかと思わせるクロスへの入り方と高さでこの試合の2点目をゲット。身長差でいうと恐らく10cm近くあったと思うのですが、後ろから走り込んできた勢いがその身長差をなきものにしてくれました。
➃4点目
これが今年一番嬉しかったゴールです。CKで一度弾かれたボールを樺山選手が回収してゴール前にクロス。再度相手選手に弾かれたボールが天笠選手のもとへ。このボールを吹かさないようにお手本のように叩きつけるキックでディフレクションがありながらもゴールに吸い込まれていきました。ゴールを決めた瞬間天笠選手はその場でガッツポーズ。彼はどこか恥ずかしそうな顔をしていましたが、この瞬間私は不覚にも泣いてしまいました。その前にPA外から強烈なミドルを相手GKに弾かれる場面があったのでなおのこと嬉しかったです。無駄なことは1つもなかったと思いました。

■続く残留争い相手
 4-0のケチャドバを経て、来週はアウェイで20位に位置する鹿児島との6ポイントマッチです。昨日はおせじにも愛媛FCの調子がよかったと言えない状況でしたので、ここからの戦いで本当にザスパが変われたので真価が問われると思います。ただ、どれだけ不調な相手に対しても4-0で勝つことは容易ではないので、この結果の要因に自分たちに向いたベクトルもきっとあると思います。
 そして来週からは河田選手もいよいよ登録が完了して試合に出られる状態になります。7/7の七夕決戦が一夜限りだったのかそうでないのか、鹿児島戦に続き甲府戦でも連勝となれば、残留ラインまで一気に近づくことができます。
 もう今のザスパに失うものはないので、とにかく勝利あるのみ。そして私たちサポーターはとにかく応援あるのみ。Jリーグ史上最大の残留劇の序章となることを祈ります!

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