#3 僕が子どもたちにプレッシャーをかけすぎていたんだとと思います…

長文になりますが、よかったら読んでください。
 
僕が子どもたちにプレッシャーをかけすぎていたんだとと思います・・・
 
今年4月に行われた松阪地区新人戦で、女子がその大会で優勝したTクラウドと3Qまで好ゲームができたことから、ハーツ・勢和・東部の4強に1つでもいいから勝ちたい、勝てるのではないかと感じ、子どもたちのモチベーションを上げるためにも松阪地区のベスト4以上に行けるようにがんばろうと伝えて練習に取り組んできました。
 
そして、7月の春季大会での勢和戦では、3Qまでリードしており、最後は4点差で負けてしまいましたが、一定の手ごたえもありました。
しかし、その後の夕刊三重カップでは立田Bに1点差で負けて、先日のハーツ戦は前半に点が取れず大敗してしまいました。
 
勢和に負けたあたりくらいから、練習中女子に元気がないように感じることが増えました。
手の届くところに「勝利」があったのに逃してしまい、落ち込んでいる部分も大きかったと思います。そのときも「また試合する機会をつくるから、次は勝てるようにがんばって練習しよう」と話しかけてきました。
僕自身もそうでしたが、勝てないことが続くと、自信がなくなり、モチベーションも低くなりがちだと思います。
 
「勝利」だけにこだわってきたわけではありませんが、子どもたちも「試合に勝ちたい」と話していたし、コーチ陣もその気持ちを大事にしたい、叶えてあげたいと、「勝利」を目指して練習してきました。
 

これまで保護者の皆さんに伝えてきたことは、SMILOOPにとって主戦場は、自分達と同じように協会未登録チームでつくったBSリーグで、そこで勝つことを目指していきますということでした。
しかし、登録している4チームに勝つことを強く意識したために、子どもたちに無理をさせていた部分が大きくなったのかと今は反省しています。
 
目の前のゲームに勝利したい気持ちはすごくありますが、改めてSMILOOPが目指す姿と、「試合に勝つこと」について考えてみました。
下記は昨年度末の保護者会でお渡しした資料に追記したものになります。
 
 
SMILOOPが目指す姿について
 
 SMILOOPは、子どもたちがバスケットボールや社会活動などの様々な活動を通して笑顔になり、人としての成長を目指す育成型バスケットボールチームです。
 
〇目的
①   バスケットボールを仲間と一緒に楽しんでもらう
②   心身ともに健康になる
③   社会性を身に付ける
 
〇活動内容
①   バスケットボール
  ・成長期の子どもたちにとって、無理のない範囲での練習を行う
  ・練習の成果が発揮する場として、各種大会に参加及び練習試合を行う
  ・いろんな指導者に指導してもらう機会を設ける
  ・バスケットボールに限らず、トレーナー等から身体の使い方やケガ予 
   防について学ぶ
 
②   社会体験活動
  ・地域からも応援してもらえるように、海岸清掃等のボランティア活動
   へ参加する
  ・地域の行事(斎王まつりや大淀祇園祭等)へ参加する
  ・地域のお寺で寺子屋的なイベントを企画する
  ・地域の人にバスケットボールに触れてもらう機会を設ける
  ・そのほか、子どもたちの成長に必要な活動を行う
 

よって、SMILOOPは全国大会を目指しているチームではありません。
「勝利」のために週5,6回練習するチームでもありません。
 
SMILOOPはバスケを始めるハードルを低くし、バスケを好きになってもらい楽しんでもらうこと、バスケを通して心身ともに健康で社会性を身に付けてもらうことを目指した育成型チームです。
 
これらのチームビジョンをブレることなく、チームを運営していく必要があります。
 
その中で「試合に勝つこと」について考えてみると
【試合に勝つ】               
・うれしい                  
・報われることが多い             
・練習してきたことが合っていたと感じる    

【試合に負ける】
・くやしい
 ・報われることが少ない
・練習してきたことが間違っていたと感じる


こう考えると、「負けること=よくないこと」のイメージが大きいように感じます。
しかし、SMILOOPの方針で捉えるなら、
「試合=試し合い=練習してきたことを試す場」
として、子どもたちの成長を確認する場、感じる場であっていいと思うんです。
なので、「勝つこと」以上に練習した成果を発揮しようとチャレンジしているかどうかにもっとフォーカスし、結果として勝てたらヤッター!負けたら、負けから何かを学び、次へつなげる!次に勝てるためのエネルギーにしていくべきであると改めて考えました。
 
 
少し話は変わりますが、この前1~3年生練習ゲームを鳥羽ミニさんとしてもらったときにチーム関係なく、子どもたちのがんばるプレーを会場にいた皆さんが応援する素晴らしい空間がありました。
そのとき数人の保護者さんと会話した内容です。
 
僕:自分のお子さんがコーチに怒られないようにプレーするのを見たいですか?
保護者さん:それは絶対見たくないです。
僕:小学生の子どもたちにとって、このような雰囲気のなかで育っていってほしいと思っているんです。これが原点だと思うんです。
保護者さん:(大きくうなづいてくれていました)
 
自分の子に対しては厳しくしてしまうので、全然説得力がないかもですが、他のチームに見られるように怒鳴りつけて、がんばらせることはしたくないし、ロボットのようにコーチがすべて指示してプレーさせたくはないです。
全然できていませんが、子どもたちが自発的に努力し、自分達で考えてプレーできるような指導を目指してコーチ陣は一丸となって取り組んでいる最中です。
 
一度、女子一人ひとりの気持ちを聴くなどして、どうしたら声も出し合って、良い雰囲気で練習ができるかミーティングしたいと考えています。
また、保護者さんからの意見も聴かせてもらうことができたらとも考えていますのでそのときはよろしくお願いします。

なお、男子は数人ムードメーカーもいて結構良い雰囲気で練習できています。
(たまにふざけ過ぎているときもありますが・・・笑)
 


拙い文章なので、伝えたいことが伝えられたかわかりませんが、僕がブレるとチームが良い方向へ進んでいけなくなると思うので、今回このように頭の中を整理し、みなさんにアウトプットさせてもらいました。

SMILOOPというチームが、チーム全体の雰囲気が良く、子どもたちが真剣に楽しく過ごせる居場所としていけるように環境創出に努めていきたいと思いますので、これからもご支援よろしくお願いします。

最後まで読んでもらい、ありがとうございました。

2023年9月7日


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