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こだわりのアイテム拝見

今回はまこっちゃんに見せてもらいます。


ぼくのこだわりアイテムは【赤い薔薇】です。

こんにちは、道化師のまこっちゃんです。
例えば美人の女性客がいたとして――

おっと、イマドキそんなふうに書くとジェンダー的とかバイアス的なガイドライン的とかコンプライアンス的なものに引っかかっちゃうかもしれないので、たんに女性客、としておきます。

クラウンのまこっちゃんが例えば女性客に一本の薔薇の花を差し出します。そしてそのお客様がその薔薇を受け取ります。すると、その薔薇の花はカクンとお辞儀でもするように萎れてしまうのです。

これはそんな小道具。もちろん造花の薔薇です。この道具のポイントは、お客様に手渡してから薔薇が萎れてしまうところです。とてもクラウン的な小道具ですが、ぼくが知る限り、日本でこれを使ってるクラウンはいません。

この小道具の薔薇、ショー中のハプニングで壊れてしまいました。もう三十年近く使っていたものですが、修理のため初オーバーホール。アナログですが内部に仕掛けがあって、これがなかなか繊細な作りになっています。


内部機構の骨ともいえる銅パイプがポッキリ折れてしまっていたので交換ですが、このサイズの銅パイプがホームセンターにもなかったので業者からお取り寄せしたところ、注文できる長さが1メートルからだったので、まず届いた銅パイプを必要な長さに線ノコでカットし、バリをヤスリで削るところから作業スタート。

花と葉のパーツは新品に交換。大きさと色合いがちょっと今までよりもゴージャス感アップになっています。

さて、この小道具でいちばん重要なパーツは茎の部分ですが、この緑色の布チューブが今やどこにもなく手に入りません。なのでこのパーツだけは引き続き流用ということになりました。


この小道具はとにかく面白いのでお気に入りです。まだまだ現役で使い続けますよ。


今回、見せてくれたのは・・・・

まこっちゃん
小道具作り中にうっかりボンドのついた手でメガネを触っちゃったことに気づかず、メガネが髪にくっついちゃった〜!
トホホだけど、これで感染予防に手指消毒が大切だということに改めて気がつきました。

★~☆~★~☆~★

記事担当:まるせい
古い小道具は廃盤になると、手に入れることが相当困難になりますね。なので日頃のメンテナンスは重要です。判りやすく親しみやすい、まこっちゃんらしい小道具を紹介していただきました。



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