シェルトン🇺🇸という選手

昨年の8月のシンシナティのマスターズ1000.。
2回戦でルードにストレート勝ちした選手の名前が「シェルトン」


この名前を聞いてすぐにこの選手を思い出しました。

90年代に活躍したアメリカのブライアン・シェルトン。
ジャパンオープンやセイコースーパーテニスに来ていたと思います。
おそらくその時に試合を見ているはずです。

私より(現在53歳です)4歳年上の選手。
アメリカのジョージア工科大学出身の選手。
大学卒業後にプロに転向。
1991年と92年にニューポートの試合(芝生の試合)で優勝しています。
元世界ランキング55位です。
引退後はアメリカナショナルチームのコーチを経てジョージア工科大学のコーチになり、その頃ベンジャミン・シェルトンはテニスを始めたようです。

その後フロリダ大学のコーチに就任。
ベンジャミン・シェルトンも父をコーチと慕いフロリダ大学へ入学。
2021年にチームを全米一に導き、翌年の2022年にNCAA(全米学生)のシングルスのタイトルを取っています。

大学の試合と並行してフューチャーズ、チャレンジャーで試合を重ねてランキングをあげています。
調べてみるとフューチャーズは2021年に出場3大会目で優勝。
2022年はランキングを上げてチャレンジャーを中心に転戦。
注目すべきは試合の出方です。
おそらく大学の試合(個人戦や団体戦、対抗戦)をしっかりとこなしながらATPランキングを上げていってます。
これが本当に素晴らしいです。 


NCAAのシングルスのタイトルを取りプロに転向。
期待されていたUSオープンは残念ながら1回戦負けでしたが、その後のチャレンジャーでは3大会連続優勝。

2023年に入りオーストラリア、ニュージーランドのツアー参戦を経て全豪オープン出場。
同じアメリカ🇺🇸のトミー・ポールに敗れはしましたが見事ベスト8進出しました。
20歳でのグランドスラムベスト8はロディック以来のようです。
お気付きの方もすでに多いと思いますが、これが初めての海外の試合なのです。
という事はアメリカ国内の試合だけでグランドスラム出場可能なランキング、100位以内に入ったという事です。


インディアン・ウェールズの試合は残念ながらフリッツにファイナルで敗退しましたが、ビッグサービスを武器にかなり苦しめたようです。

プレイスタイルはそのサービスを活かした攻撃的なテニス。
フラットサービスは236キロ、スピンサービスは2メートル弾む。これをうまく組み合わせていまさし。
身長は193センチ。
ただ動きはあまり機敏には見えないのですが、左利きであるという事とやはりパワーがあるからでしょうか。
うまくボールを返して対応しています。 
プレイ中の表情もとでも明るく、会場で実際に見たら応援したくなるような選手なのだと思います。

お父さんはどちらかと言うと大人しい黙々とプレイするスタイル。
正反対なのも興味深いです。 

今後はヨーロッパのクレーやウィンブルドンという未知数の試合に出る事になります。
まだ若いので苦労する事も多いとはおもいますが、その若さでその苦難を乗り越えていくのではないかと思っています。

アルカラスやルーネのいいライバルになっていくのではないでしょうか?
本当に楽しみな選手です。

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