ツアーファイナルの振り返り

NittoATPTourFinalが終わりました。
1週間の間にシングルスとダブルスの2023年のランキング上位者8名(8組)がイタリア🇮🇹トリノに集い、2023年の最強者を決める大会です。

1日平均4試合ずつ。
日本時間だと夜と早朝にシングルスを試合がら行われる組み合わせ。

私は幸か不幸かギックリ腰で数日テニスが出来なかった事もあり、前半はだいたいの試合を見る事が出来ました。

1年の総合の成績なので各選手によって調子はまちまち。
試合方法はテニスでは珍しいリーグ戦からのトーナメント。
毎年見ていますが、とてもとても面白い大会なのです。

出場選手はランキング順にからいくと

ジョコビッチ🇷🇸
アルカラス🇪🇸
メドベージェフ🇷🇺
シナー🇮🇹
ルブレフ🇷🇺
チチパス🇬🇷
ズブレフ🇩🇪
ルーネ🇩🇰

集合写真
個人的にはスーツ姿を見たかったです

控えの選手として
フルカチュ🇵🇱

このような感じです。

一年を通して好調をキープするのは大変な事。
ツアーは長過ぎるなあ〜

ジョコビッチはさすが世界一。
大会数は少ないのですが(少ないようですが、出れば大体優勝しているので試合数はこなしてる)ここぞというところは負けない強さがある感じ。
アルカラスは戦い方にやや迷いがあるのか?
ストロークの強打と柔らかショット(ドロップショットを含む)の組み合わせに迷っている感じ。
メドベージェフはまさかのローランギャロス一回戦敗退がありましたが、一年通して好調をキープしていた感じ。
シナーは全体的には素晴らしい。
特にシーズン後半は勝ちまくり自信をつけていた感じ
ルブレフは最後の最後で勝ちきれない感があるのですが、今年はマスターズ1000で優勝。
少し殻を破った感じ。
ズブレフは昨年のローランギャロスでの悪夢の怪我から、時間はかかりましたがしっかりとこの場に戻ってきた感じ。
チチパスは1年を通して怪我に苦しんでいたかな?
あちこち怪我をして体のバランスと共に心のバランスもやや乱れているような感じ。
ルーネは途中まったく勝てなかった時期がありましたが、ベッカーを新しくコーチにして復活してきた感じ。 

(あくまでも私の主観ですので、ご了承ください)

全ての試合を振り返るのは難しいので、今回の重要な試合だったと思える試合は…

ルーネ 2-1 Ret’d チチパス

まさかの結末…

チチパスの体調が良くないのはわかっていました。
この試合に関してはスタートするまで見ていて、少しだけその場を離れたら試合が終わっていました。

これで初戦でジョコビッチにフルセットで敗退したルーネが1勝1敗。
チチパス戦のリタイヤ勝ちはストレート勝利となり優位に立ちました。

そしてジョコビッチはシナーにフルセットで敗退。
シナーは2試合をフルセットで勝利しているので優位ではあるのですが、ジョコビッチとルーネがそれぞれ勝つ(ルーネが勝つというのはシナーに勝つという事なのです)と2勝1敗になり、これまた混沌としたまさしくカオス状態となります。
シナー優位ではあるのですが、チチパスにストレート勝ちした事になるルーネがやや有利とも言える。
ジョコビッチはかなり不利な状況に…

そして最終戦はチチパスに代わりフルカチュが出場。
もう準決勝には進めないフルカチュですが、ジョコビッチ相手に大健闘。
2セット目を奪い返した事で失セット関係でシナーの準決勝進出が決定。
この時のジョコビッチの不安そうな表情。
会場の何とも言えない微妙な空気感。
これはまさにドラマなの?というとてもとても言葉では表せない感じがしました。

まさしく崖っぷちだったジョコビッチ

そして最後のシナー対ルーネ。
この試合も好試合に!
シナーに対して相性の良いルーネ。
ルーネが勝つとジョコビッチの準決勝進出はない。
俄然ルーネに気合いが入ります。
この試合に関しては途中からしか見れなかったのですが、2セット目で腰を痛めて本来のプレイが出来ていなかったようです。

3セット目は地元の声援を受けてシナーが6-4で取りシナーの勝利。
見事3勝0敗で準決勝進出が決定です。

そしてもう一つのグループ。
2試合ストレート勝ちで早々と準決勝進出を決めたメドベージェフ。

昨年の悪夢を振り払う戦いぶりでした

昨年はなんと予選リーグの3試合すべてフルセットのファイナルタイブレークで予選敗退だったのです。
その悪夢を振り払うような2試合は本当に見ていて強かったです。
気持ちが吹っ切れていた感じがありました。

そしてズブレフです。
初日にアルカラスに3セットで勝利。
過去に2回この大会で優勝した事のあるズべレフに対して初出場のアルカラス。
ズブレフが経験の差を見せつけた感じです。

昨年のローランギャロスでのナダル戦での怪我をしてからの復帰の道はなかなか険しく、今年の前半はあまり調子がよくありませんでした。
ダニエル太郎に0-6.4-6で敗退したマイアミの大会の時はどうしちゃったの?と本気で心配になりました。
(もちろんダニエル太郎が頑張ったのです!) 

この黒のウェアはシンプルでカッコいいです

やはり痛かったのはメドベージェフ戦。
各セット共チャンスはあったのですが、メドベージェフのストレート勝ち。
これでズべレフは1勝1敗。
ルブレフに勝ったアルカラスは1勝1敗と並んだのです。

となると最終戦までもつれます。
(残念ながらルブレフは0勝2敗で準決勝進出はならず…)

勝たないといけないのはズべレフとアルカラス。
負けてもいけるのはメドベージェフ。
当然ながらアルカラスのほうが気持ちが高いです。
もう一つの見方として、メドベージェフが勝つとアルカラスは1勝2敗になる事でズべレフもチャンスがある事に。
もちろんルブレフに勝つという条件がありますか…

そんな試合はアルカラスから
6-4.6-4

実は初出場だったアルカラス


アルカラスは今回見ていて少し心配な事がありました。
フォアハンドストロークで時々アレっというミスをおかすのです。
相変わらずドロップショットとサーブ&ボレーの精度はピカイチなだけに、これは少し気になりました。

アルカラスは準決勝進出が決定。
昨年出ていないですから、初の準決勝進出になります。

そしてズブレフは残念…
ルブレフはお疲れ様でした、という感じです。

その後の土日の準決勝、決勝は仕事の関係でほとんど見れず…
唯一見れたのはメドベージェフ対シナー。
この試合のシナーは強かった。
というかシナーはUSオープン以降は勝ちまくっていて自信にみなぎっている感じです。
元アガシのコーチだったケイヒルがコーチについた効果なのか?
フルセットにもつれはしましたが、壮絶な打ち合いを制していたのはシナーでした。 
きちんと数えませんでしたが、フラット系の当たりで30回以上も続くラリー戦を繰り広げていました。
真っ向勝負は見ていて気持ちよかったです。

ジョコビッチ対アルカラス
ジョコビッチ対シナー

この2試合に関しては時間と仕事の関係で見る事は出来ませんでした。
(後日オンデマンドで見る予定です)

無傷の4連勝のシナーに対してジョコビッチがどのように攻略するかが鍵でした。
一度大舞台で負けた選手には絶対に連敗をしないジョコビッチ。
やはり決勝は圧巻の戦いぶりだったと思います。

ただリーグ戦の初戦を落としもしかしたら予選敗退の可能性もあった中できちんと勝ちを重ねて、初戦で負けたシナーにしっかりと雪辱を果たしたジョコビッチはさすがですね。
今シーズン終了という可能性もあったところからの勝ち上がり。
まさしく王者という感じでした。

崖っぷちからの勝ち上がり
さすがのジョコビッチ

振り返るとジョコビッチは今年ウィンブルドンは準優勝でしたが、あとのグランドスラムは優勝。
ツアーファイナルも優勝。
これは無敵ですね!

残念ながら決勝で敗退したシナーではありますが、来年はグランドスラムの優勝もありそうですね。

という事でとりとめもなくつらつらと書いてみました。
フェデラーもいない、ナダルもいない、マレーもいない。
だけど、まだジョコビッチはいる。
というか全然衰える感じがまったくしない。
本当にジョコビッチはすごいなぁという感じです。

と共にそれ以外の選手が繰り広げた試合。
来年はどのような選手が出場するかはわかりませんが、来年の試合はあと数ヶ月後にまた始まります。

またまた楽しみですね、

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