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花より読書な彼女

ある4月の朝、〇〇はいつもと変わらない風景の中、乃木学園へ向かうため自転車で向かっていた。乃木学園は県内屈指の進学校、そして文化祭が人気であるということもあり男女問わず人気は高い。


〇〇は校門を通り、自転車を止め、教室へと向かう。ただその前に
〇〇「立花!居るか〜?」その声が響き渡る。
立花「おう!いつもより五分遅いな」
〇〇「来る途中に桜に見惚れちまって」
立花「まあいいか、それより勉強するぞ」

立花輝伸 高3で〇〇の同級生兼幼馴染。性格はいたって真面目。時間には正確で〇〇の良き理解者。

〇〇と立花の二人は朝早く学校へ行き、空き教室で勉強、そして五分前に教室に入るのが日課となっていた。


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朝のSHRが終わり、三学年の新たなクラス分けが発表され、大いに賑わっていた。〇〇はそんな人達を横目に窓際で読書をしている人を見ていた。
彼女の名前は遠藤さくら。

毎朝教室で読書をしており、周りに流せない感じに〇〇自身が惹かれていった。そんな彼女を見ていると後ろから
??「またさく見てたの?」
〇〇「ああ、賀喜か!」

賀喜遥香 〇〇と同級生であり遠藤さくらとも仲が良い。天真爛漫な性格で誰からも愛される性格である。
賀喜「またまた~遠くから眺めちゃって!話しかけ行きなよ
   さく〜!〇〇が話したいことがあるって!」
〇〇「おい!賀喜っ!」
賀喜「じゃあ後はお二人で」 タタタタタッ
遠藤「どうしたの?〇〇?」
〇〇「いや、遠藤は何組だったかなと思って」
遠藤「私は5組だったよ 〇〇は?」
〇〇「俺も一緒だよ」
遠藤「ヨシッ!」

〇〇「なんか言ったか?」
遠藤「ううん、何も」
〇〇は遠藤の顔が多少赤くなったことに気付くことはなかった。

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始業式での担任発表、休み明けテストなど長い一日を終え〇〇は朝の勉強場所に戻ってきていた。立花は放課後部活があるため、この時間は一人であった。帰ろうとした時教室のドアが空いた。扉の方を見ると

遠藤「〇〇〜帰ろー」
〇〇「遠藤か、珍しいじゃん。賀喜はどうしたん?」
遠藤「かっきーはもう帰っちゃた」

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遡ること数時間前
遠藤「かっきー!〇〇と同じクラスだった!」
賀喜「良かったね!せっかくなら一緒に帰っちゃえば、私は早く帰るから」
遠藤「えー、恥ずかしいよモジモジ」
賀喜「大丈夫!〇〇は☓☓の教室で一人で勉強しているから!早くしないと取られちゃうよ」
遠藤「そっか~、じゃあ頑張る!」
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〇〇と遠藤はお互いが自転車を手で押しながらぎこちないながらも話しながら帰っていた。分かれ道に差し掛かったところで
遠藤・〇〇「あのっ!」「あっ」
〇〇「先良いよ」
遠藤「あのさ、〇〇のことが好きです、付き合ってください。」
〇〇「えっ!本当に!こちらこそよろしくお願いします。」
遠藤「良かった!嬉しい!お願いします。」

桜も気にせず教室の隅で本を読んでいた彼女は教室でもどこでも照れながら甘えてくるようのなりました。


fin




妄ツイを読んで頂きありがとうございます。今回から妄ツイを書き始めます、乃坂です。初めて書きましたが読みにくく拙い文章になってしまいました。これからゆっくり自分のペースで妄ツイなど書いていこうと思います。n作品のスキ、noteのフォロー等々よろしくお願いします。まだまだ未熟者ですがリクエストなどがありましたら、お願いします。それでは!

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