「淵」正しく書けてますか?
ぶっちゃけ日常生活で書くことは滅多に無い。
だがこのnoteには漢字の知識を発信するという使命がある。なので漢検準一級に合格したい人や漢字に興味のある人には是非この記事を読んでほしい。
「淵」の書き方について
漢検準一級では書き取りで出されることがある「淵」。実は1画だと思っていた箇所が2画であったりその逆もあったりと、書き取りに於いて罠が潜んでいるのがこの字である。
そこでこの記事では「淵」の字を淵(ふか)く解説し、本番までには受験生諸君が抱える「淵」への懸念を払拭しようと思う!ゲシュタルト崩壊してきたな
まず、結論を言っちゃえば「淵」の書き方はこちらのサイトが非常に参考になる。
旁(つくり)のうち左上と右下は2画、それ以外は1画で書くのが正解だ。
「繡」についても同様である。「繍」と書くのが無難だけどね。
「淵」と「縁」の違いについて
「淵」と「縁」。どちらも「エン」で且つどちらも「ふち」。とてもややこしい。
そこでgoo辞書で両者の意味を調べてみた。その結果がこれだ。
淵・潭(ふち)
縁(ふち)
ここからは私の区別の仕方だ。
要は水っぽかったら「淵」、苦しそうなのも「淵」、単純に周りだったら「縁」なのだ。
たとえば「川のふち」なら淵、「死のふち」「絶望のふち」なら淵。
一方で「コップのふち子さん」「崖っぷち」は縁。
……結局 用例を覚えるのが近道だったわ。
「淵」がつく重要熟語
最後に、「淵」がつく熟語のうち漢検頻出の熟語をピックアップして〆ます!
出典は基本『漢検漢字辞典 第二版』です。
淵源(えんげん):
物事の起源。根源。根本。
淵叢・淵藪(えんそう):
物事の多く寄り集まるところ。活動の中心地。
深淵(しんえん):
1. 深いふち。川などの深み。深潭(しんたん)。
2. 物事の奥深いところ。
海淵(かいえん):
海洋中のくぼんだ区域中でさらに著しく深い部分。ふつう海溝中にある。
世界最深はマリアナ海溝中のチャレンジャー海淵。(『精選版 日本国語大辞典』より)
淵瀬(ふちせ):
1. 川の流れの淵と瀬。水の深い所と浅い所。
2. 世の中は絶えず移り変わっていて、定まらないことのたとえ。
さいごに
この記事を読んでなお「淵」で減点されたら「顔淵閔子騫」ならぬ「残念閔子騫」だ。は?
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