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途中でやめる「損切り力」を身につけるべきなのかって話。

以前、三田紀房氏の漫画「インベスターZ」を抜粋した公式のポストが炎上した。 これは鑑賞料金を支払って劇場で観る映画についてまとめた漫画であるが、このサブスクリプション全盛の時代において映画を家で観る機会も格段に増えた。圧倒的に安い値段で多くの映画を観ることができるようになった。 また、毎クール数十本放送されているTVアニメ、ドラマでは○○切りという言葉にあるように、つまらない作品の視聴を中止することが当たり前のように行われている。 ここからが本題。あくまで個人的な話では

    • 批判の対象は広げるべきではない

      ここ最近、Xを見てよく思うことがひとつある。 「批判の矛先広すぎね…?」 法律や常識、マナーに反する行為というのは今もなお世界中で行われている。その幅だって様々で、例えば車の来ない道を横断歩道ではないところで渡るといった誰もがやったことのあるだろう違反から、殺人といった極刑に処されるものまである。 そんなこんなで、問題行為は国籍や人種、趣味などを問わずに頻発しているわけだが、Xではよく「〇〇の民度低すぎワロタ」とか「〇〇人クソすぎる」のような批判対象が無駄に広いポストが

      • アニメ「ガールズバンドクライ」を"解釈"する #1

        「ガールズバンドクライ」(ガルクラ)は、2024年4〜6月に放送されたTVアニメである。主人公・井芹仁菜が個性的な女子たちと共にバンド・トゲナシトゲアリを結成する物語だ。 放送当時は、井芹仁菜の独特なキャラ付けも相まって徐々に人気が出始め、いつのまにか大人気作品となっていた。 俺としても7話からリアルタイムで見始め、今ではアクスタからCD、BDを買い集めるようにもなった。これは初めての経験である。 一方で、フィルマークスに寄せた短いレビューを除けば長文で感想を書くという

        • 賛否両論たらしめるものとは?

          世の中の全ての作品にはありとあらゆる意見が寄せられる。面白かった、つまんなかった、あそこは良かった、ここはダメだ。そんな十人十色の意見がいろんな媒体でひしめき合う。子供の会話からネットの匿名掲示板まで、場所は様々だ。特に、このインターネット全盛の時代において感想というのは誰でも世界中に向けて発信できるようになった。公開直後の映画なら作品名で検索するだけで読み応えのあるレビューがゴロゴロ出てくる。 しばらくすると、ある程度作品の評価が固まり、傑作か駄作、あるいは凡作かといった

        途中でやめる「損切り力」を身につけるべきなのかって話。

          やっぱり日本沈没に見る、リメイクに必要なものってなに?

          また日本沈没かよ!はい、またです。 小松左京氏による大ヒット小説「日本沈没」。大規模な地殻変動によって日本列島が海没の危機に瀕し、民族の大移動に奮闘する人々のドラマを描いた、言わずとしれた傑作SF小説である。 1973年の発表から既に50年以上が経つが、昭和・平成・令和にかけ5度の映像化がなされている。漫画なども含めると、10回は沈没していることになる。多すぎやろ。 まあそんなこんなで度々映像化されてはかなりの話題を掻っ攫う作品なわけだが、ここ3度の映像化は控えめに言っ

          やっぱり日本沈没に見る、リメイクに必要なものってなに?

          令和版日本沈没に見る、リアルとリアリティってなんだろうね?

          皆さんは「日本沈没2020」「日本沈没-希望のひと-」という作品をご存知でしょうか。 双方共に、小松左京氏の名作小説「日本沈没」を令和のこの世に相応しい形でリブートをした作品なわけですが、残念ながら評価はあまり芳しくありませんでした。(ちなみにこれで3作連続でコケてるんですがどういうことですか?) ディザスターパニックものが好物な筆者も当然のことながら視聴し、喜怒怒怒怒怒哀楽したわけです。 ところで、日本沈没は昭和、平成、令和とそれぞれ制作され、当時の世情を表す作品とし

          令和版日本沈没に見る、リアルとリアリティってなんだろうね?

          そこそこ面白いっていちばんキツくない?

          *サムネはイメージです。 そこそこってなんだろう。俺はふとそう思った。 今年の5月、俺はとあるアニメと出会い、自分の中で面白さの基準を変えることになった。「ガールズバンドクライ」(ガルクラ)だ。作品の内容については割愛するが、とにかくこの作品に俺はどハマりし、10数年ぶりに個人的最高傑作の座を書き換えた。 その一方で8月には個人的ワーストを塗り替える映画に出会った。「BLOOD-CLUB DOLLS」だ。これも作品の内容は割愛するが、とにかくつまらなく苦痛な内容で、個人

          そこそこ面白いっていちばんキツくない?

          感情の発露とファンダム

          ファンダム:アーティストなどの熱烈なファンのこと。 皆さんは好きなアニメや映画というのがあるだろうか?いや、普通はあるだろう。俺にだってある。 ならば、その作品に不満点はあるだろうか? この世には完全無欠な作品というのは存在しない。どこかしら弱点が存在し、ある人はその弱点を嫌悪し、またある人は魅力を感じる。 ここで疑問に思ったことがある。「○○は苦手なんだよね」という話をファンダムでするべきなのか? 話は変わるが、俺には10年来愛していたアニメがあった。聖地巡礼もし

          感情の発露とファンダム

          今の結束バンドはあの頃の結束バンドなのか?

          後藤ひとりが歌詞を書き、山田リョウが曲を作り、喜多郁代が歌う。それが漫画・アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」(ぼざろ)の作中バンド"結束バンド"である。 というのは昔の話だ。少なくとも俺はそう思う。 なにも、今の結束バンドの在り方を根本から否定するものではない。今のバンドが好きなら大いに結構だし、いちゃもんをつける理由も権利もない。この記事だって別にアンチがしたいわけではない。 ただ、今の結束バンドはTVアニメの頃からはもう既に遠くまで来てしまった感が否めない。そういう意味

          今の結束バンドはあの頃の結束バンドなのか?

          先日の記事へのあれこれとやっぱり思うこと。

          昨日、俺はこのようなお気持ちnoteを書いた。深夜3時台の公開にも関わらず多くの反応をいただき、❤️は100を突破した。Xのポストも500いいねを越えようとしている。 まずは、この記事を読んでいただいたことに深く感謝したい。ありがとうございます。 それと同時に、「ああ、やっぱり…」と思うこともいくつかあった。この記事はそれらを列挙し、今後のガルクラ・トゲトゲ界隈の在り方みたいなものをまとめたいと思う。 まず、Xでの共有ポストに寄せられたのが「自分も同じような経験をしまし

          先日の記事へのあれこれとやっぱり思うこと。

          최근 라이브 쇼에서 발생한 방해 행위(걸즈밴드크라이라고)

          최근 가와사키에서 두 번의 공연이 열렸습니다. 멤버의 부재에도 불구하고 공연은 성공적이었습니다. 단 한 가지를 제외하면. 그게 뭔가요? 간단히 말해서 안전입니다. 첫 라이브 콘서트에 갔는데 매우 안전하지 않다고 느꼈어요. 게다가 화가 났어요. 지금 그 이유에 대해 말씀드리겠습니다. 먼저, 생방송 중에 발생한 문제 행동에 대한 요약입니다. ・공식 텍스트에서 복사한 이미지를 들고 있습니다. ・다른 사람의 머리 위에 올라가기

          최근 라이브 쇼에서 발생한 방해 행위(걸즈밴드크라이라고)

          最近在现场表演中的破坏性行为(Girls Band Cry)

          最近在川崎举办了两场演出。尽管有成员缺席,但演出还是很成功。 除了一点。 是什么?很简单,这就是安全。我第一次参加现场音乐会,感觉很不安全。此外,我还很生气。我现在就来谈谈原因。 首先,总结现场表演中出现的问题行为。 ・高举从官方文本中复制的图像 ・爬到别人头上 ・在歌曲副歌部分按其他人 ・被后面的人潮推了一把 ・过度跳跃 ・客户之间的争论 至于最后一条,似乎太过分了,达到了被成员警告的程度。成年人被一个 16 岁的孩子警告,你不觉得可耻吗?音乐会结束后,官员们发出

          最近在现场表演中的破坏性行为(Girls Band Cry)

          【お気持ち】ここ最近のガルクラライブについてと「うるせえ馬鹿野郎」*最後までご一読ください。

          追記:こちらも合わせて読んでいただければ幸いです。 ここ最近の一部ファンとすら呼びたくないクソの行為によって、自分がガルクラ(ガールズバンドクライ)が好きなのかが怪しくなってきた とでも言うと思ったか? 7話リアタイよりものの見事にハマったガルクラ熱は依然として収まる気配を知らないし、俺はポップアップストアと劇場版総集編とその他東映の策略にまんまとハマるのだろう。 でもこれで「完」とならないのが現状でもある。 これを書いてるのはライブ後の深夜3時なわけだが、途中で起

          【お気持ち】ここ最近のガルクラライブについてと「うるせえ馬鹿野郎」*最後までご一読ください。

          「BLOOD-CLUB DOLLS」があまりにも酷いので書かずにはいられなかったクソみたいなノート

          *前編を2周したので追記しました。なにやってんの? タイトル通りです。それ以下でもそれ以上でもありません。 みなさんは「BLOOD-C」というアニメをご存知でしょうか。2011年にTVアニメが放送され、衝撃的な最終話がいろんな意味で物議を醸したほか、完結編としてアニメ映画も公開されました。 今回紹介するのはそんな「BLOOD-C」の派生実写化作品と勝手に公式が思い込んでいるだけのクソ「BLOOD-CLUB DOLLS 1・2」です。ちなみに、このクソみたいなノートを書い

          「BLOOD-CLUB DOLLS」があまりにも酷いので書かずにはいられなかったクソみたいなノート

          シン・ゴジラと希望のひととあとしまつと

          *本記事は『シン・ゴジラ』・『日本沈没ー希望のひとー』と『大怪獣のあとしまつ』の共通点・相違点を考察する記事です。  『大怪獣のあとしまつ』をAmazonレンタルでようやっと観ました。まず正直な感想を言うと、「なんかやりたいことは分かるけど惜しい」でした。嫌いではないです。ですが、あまり好きでもありません。圧倒的酷評が下された映画の割にこのような評価に落ち着いたのは、この映画がコメディ調であることを事前に認識していたことや、数々の批判からあらすじがなんとなく頭に入っていたか

          シン・ゴジラと希望のひととあとしまつと