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豪華な朝ごはん

自分が楽しんでいる時に苦しい思いをしている人がいる。そんなこと世界中のどこでも起きていることなのに、いざ身近に起こるとその事実を思い出す。なぜ楽しい時は、苦しんでいる人がいるという事を忘れてしまうのだろう。大切な人が苦しんでいたという事実を知る時はいつも自分だけ楽しんでいた後である。
なにも変わらないと思い込んで、不変を望んでいるだけの自分が憎い。周りは変化に対応する準備をしているというのに、甘い記憶に浸ってひたって甘えている。後悔はしてからでは遅いと言うけれど、誰がその物事をいずれ後悔になると教えてくれるのか。
事実を知る予兆はあった。いくつもピースは散らばっていた。でも見えないふりをしていた、だってそうでなければいいなと思い続けていたから。
どうか、どうか与えられた分の愛を返せますように。私としては与えられた愛はまだ返せていないからどうぞまだ行かないでください。連れて行かないでください。寝ぼけなまこの夏休み、作ってくれた豪華な朝ごはんを一緒に食べる時間をどうかもう一度。

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