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甘い夢

夢を見た。
最近よく本を読むせいか、ストーリーははっきりとしていた。その中に顔がぼんやりとした温かい人が出てきた。その人の雰囲気はほんわかしていてどことなく春の陽だまりを感じさせた。
どうやら私はその人のことが好きらしい。彼は初々しく私の意中の人を聞いてくる。しかし意地悪く、気になる人があなただと仄めかすのにとどまった。彼はもたれかかると暖かくいい匂いがした。どこかで感じたことのあるこの記憶。けれど決して思い出すことはできない。
ただの妄想にしてはしっかりとした夢に、目が覚めてからも思いを馳せる。もし過去の記憶ではなく、未来ならば。これから先、包み込んでくれるような温かい人と出会えるならば、甘い期待を胸に味気ない私の世界を生きていこうと思う。

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