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野村日魚子 歌集

止まったり
動いたり沈んだり
光ったり陰ったり
忙しく穏やかな世界だった

私の中の犬性が
私の中の嵐性が
私の中の雪性、火事性が
疼いたり喜んだりして

私が肋骨の裏側から世界を覗いているから
そういうことあるかもねって
そう思えた対峙

最後
言葉がほどけていくの、好き
氷が溶けて腔になっていくようでね
雨が大地に甘えるようでね

本当は
見えなくなることが一番大事

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