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自分が思ってるよりずっと母校の吹奏楽が好きだと知った日

定期演奏会の案内が来る度、今年が最後かもと引退詐欺紛いなことが続き約3年。ついに今日を迎えて本当に最後になってしまったらしい。
私はあの先生の作る音楽が大好きだったんだなぁって改めて気づいた3日間だった。
思い返せば私の吹奏楽人生6年間ずって追いかけてたのは母校の吹奏楽部に見合う音だった。数ある吹奏楽強豪校・名門校の中から母校を選んだのはどこの定期演奏会よりも楽しくて、そしてそれは現役生だけじゃなくてOGOBも含めて。卒業してからもまた戻りたくなるようなバンドなんだと思った。吹奏楽を始めた中学1年生の時からずっと追いかけて入ったバンド。高1のとき定期演奏会のパンフレットに自分の名前が乗ってるのを見た時の嬉しさは忘れられないよ。
でも悔しいことにそこで学んだことって「井の中の蛙」だとか「自分は大きい集団に溶け込みにくい人」だと「私には音楽才能がない」とか出てくるのは全部全部苦い記憶だけだったりする。私みたいな人間が入っていい場所じゃなかったんだって何回も思ったし、なんなら今も思ってる。OGOBステージの案内が来る度に私なんかが本当に出ていいんだろうかって思う。もちろん今日も。でも「いたらいけないかもしれない」以上の「大好き」があるから、迷惑かけてすみませんと思いながらもやってしまう。「すみません」と思いながらもどうしても「楽しい」が勝ってしまう。
聞いてるだけじゃ満足いかなくて、あそこに入りたいって思ってしまう。
わがまますぎるけどそれくらい母校の吹奏楽部が大好きで、その繋がりをずっと持ってたかったからちゃんと卒業してOGになったし、劣等感と罪悪感と孤独感はずっと消えないけどどうしても足を運んでしまう。
よく 音源を聞け なんて言うけど私はどんなに上手いプロの楽団よりも何よりも、母校の、あの先生の指揮で作られた音楽が1番上手いと思う。本当に。
特にアフリカンシンフォニーとかね。
あのテンポ感と重厚感、どんなに探してもうちの高校に勝てる音源ない。

3年のコンクールもマーチング大会も出てないから、いちばん大事な時期練習出来なかったから、
なんてコロナを言い訳に、ずっと対して上手くもないのに所属して足引っ張ってるし、そんな自覚あるのに、本当に厚かましいけどやっぱり大好きなんです。
最後に演奏出来て本当に良かった。
現役に戻ったみたいですごく楽しかった。
あの先生の指揮で大好きなアフリカンシンフォニー吹けたの本当に幸せだった。



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