区切り打ち歩き遍路〜薬王寺まで

【3回目の歩き遍路】
 日帰り
 恩山寺〜立江寺
【4回目歩き遍路】
 2泊3日 
 鶴林寺〜薬王寺

4回の区切りで徳島の遍路を終えた。
この中で1番きつかったのが
2泊3日で行った1日目
鶴林寺〜太龍寺〜平等寺のコース。
登りはキツいし下りもキツい急勾配の鶴林寺は恐るべしだった。
やっとの思いで太龍寺に辿り着きそれから平等寺まで行く道のりも疲れた体には長くきつかった。
「1に焼山、2にお鶴、3に太龍寺」と言うが、全部同じくらいそれぞれの厳しさがあり、やはりどれも遍路転がしと言われるだけの道だった。

その日は鶴林寺あたりから雪がチラホラ降り始め、やっとの思いで大龍寺に着いた。
平等寺までのコース、🔰の私達にはどのルートを選べば良いのかわからなかった。
お寺の人に「平等寺に行くコースは捨身ケ嶽の方ですか?」と聞いたのが悪かったのか「そうです」と仰った。
後から思うとその時「平等寺へは皆さんどのルートで行きますか?」と聞けば駐車場の道を案内されてたのかもしれない。
お参りが終わり捨身ケ嶽の方から降りるコースへと向かった。

どんどん天気は曇ってきた。そして捨身ケ嶽に着く頃には雪がかなりの勢いで振り始めた。
平等寺へ向かう道の入り口に差し掛かると立て看板。
14時30分だったかな⁈時間ははっきり何て書いてあったか忘れてしまった。
とにかく今から入ることは危ないと書かれていた。
もう15時、、雪も降ってきたしあたりも薄暗い、、これは危なそうだ。
それにしてもお寺の人、教えてほしかったな、これも経験の一つ。
よし!と、気を取り直し急いで元きた道を急いで引き返し
駐車場の方から降りるコースに変更。
その往復の距離だけで体力も時間も消耗してしまった。
けれど捨身ケ嶽のお大師様の後ろ姿は見れたから良しとする!
後から聞いたらそのコースは危ないらしい。
宿のベテランお遍路さんもその道は通った事なくて駐車場の方から降りるって。
沢山雪を降らし、お大師様が私達をそちらに行かないように足止めしてくれたのかもしれない。
ありがとう〜お大師様🙏😭

急ぎ歩いていると雨は降る、雹も降る。
寒い風が体に応えてきた。
平等寺まで明るいうちに辿り着けるのだろうか?と不安になってきた。
途中ポンチョを着て雨の中黙々と歩く。

今まで遍路の日は雨予報を避けてきた。
けれど結局天気予報なんて当たらないものだ。
こういう経験も必要ってことか。
冷え切った体で早歩きしながら「道の駅わじき」を目指した。
やっと、ついたー!
しかし道の駅は閉店時間、、
暖かそうな建物の中には入れず、またしても外。
2人ともテンション低い。
ここから宿まで何時間かかるのか?直接聞いた方が早いと思い宿に電話してみた。
時間やどのルートが安全か、今まで雪と雨に降られコースをミスり時間かかってしまっていること等を伝えた。
あまりにも遠いならタクシー頼んでみます、と伝えた。
こんな山奥タクシー来てくれるのか不安だったけどそうするしかない。
すると
宿のお母さんはめっちゃ優しかった。
迎えに行ってあげるって。
マジですか〜神〜✨✨✨😭
お母さん以外に誰も宿番がいないらしく、もうすぐ他のお遍路さんは到着する時刻。
なのに私達を心配してくれて「今すぐいくから待ってて!」っといってくれた。
ここは素直にありがとうございます😭と甘える事にした
ホンット助かってめちゃくちゃありがたかった。
「このご恩は一生‼️忘れない‼️」とはこの事。
本当に忘れられない日になった。
親切で優しくて、よく動く働き者の宿のお母さん。
大大大好きになりました。
次も来ることがあればお母さんに会いに必ず泊まりたい!!
ん?また第2周目歩き遍路するんかな?
私はいつかこの旅が結願したらきっとまた行きたい!と思ってそう。

翌朝、平等寺へ行き、
ご本尊様とお大師様に宿のお母さんに助けてもらったことを話し、お母さんがこれからも元気でいられますように✨とお願いした🙏✨
お母さんみたいに自然体で人のために動く人になりたい。

「私は今までたくさんの人を助けてきた」と自ら豪語する人がいる。
「人助けしてきた事」は自らが言う事ではない。
それはしてもらった周りの人が言う言葉であり、
重みと深みが増し、深い感謝になる、と改めて思った。


学びの多い歩き遍路旅✨
本当に始めて良かったと心から思っている。
これからの人生の生き方が
大きく変わっていくと思う。
お大師様がこのような機会を与えてくださった。
そう思っている。
いろんな人に出会い、経験を積み、もっともっと視野を広げよう。
悔いのない生き方をするために。










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