僕は仲間とともに覇王の道を進む。

公開用基本情報

オネスト大陸マップ

  • 大陸名オネスト

過去超高度文明があり、イメージの具現化システムとして、ナノマシーンを利用中に管理システム自体が暴走。
これにより、実は浮遊島と地下に避難している。
また高濃度のナノマシーンにより生き物も変異。
モンスターが生まれた。
現在の文明水準は、中世から古代ヨーロッパ。(俗に言うナーロッパ)

ナノマシーンは、現在魔素と呼ばれている。

赤色範囲。隆盛を誇る、パエデラ帝国。
青色範囲。主人公が生活をするアウルテリウム王国。
黄色範囲。パラバジェンス連邦。
グレー範囲。その他の小国家群。

帝国との境界付近イメージ


カクヨムとアルファポリスでの公開中。


シグナ村で、主人公は育ち、旅立ちを決める。

その途中で、馬車が襲われているところに遭遇する。
その馬車は、友人のところへ行った帰りで、この地方を治める辺境伯ゼウスト卿の物だった。

だが、絶好のチャンスだが、主人公レオンは人が良いだけの少年、特徴は周りに好かれるタイプ。
さて……


 天に何かを期待された少年は、運命に従い。
 十三歳の今日旅立つ。
 その名は、レオン。

 両親は、農場を耕すだけの農奴だった。
 本来なら、農奴の子供も、また農奴となるのが定め。
 だが、この国境では、定期的に敵である帝国がやって来る。

 今まで数千人程度の小競り合いで引いていく。
 だが、繰り返されるその戦いで、徴兵をされ、父達を含めて、村人は減っていく。

 レオンは、母を守り弟と妹を育てるために働いたが、多くは税として取られ手元には残らない。
 そのため、冒険者になることを選択をした。
 農奴でも、冒険者つまりハンターと呼ばれる存在にはなれる。

 ハンターは、国から身分を保護され、魔物の脅威から国を守る。
 そのため、特別扱いをされている。

「レオン。無理はしないでね。駄目なら帰っておいで。地道に暮らせば、なんとか生活はできるから」
「分かったよ母さん。では、お母さんも元気で」
 母親と、幼い妹と弟。

 僕が生まれたあと、母さんは体を壊し、妹や弟とは少し年が離れている。
「稼いだら、仕送りをするから」
 そう言って手を振り、出ていく息子を見送る。

「大丈夫でしょうか?」
 母親は、父親と仲の良かったシモンに問う。

「そんなに簡単じゃない。徴兵されたとき、仲間も言っていた。ハンターになっても生き残りは三割。その中で、上位にいけるのは、ほんの数人だと」
 母であるシンディは手を振り見送る。
 シンディのその手は、震えていた。

「駄目なら帰って来こい」
 開拓村シグナを出るときに、レオンは母と一緒に見送ってくれた、猟師のシモンさんから、魔物除けの匂い袋を貰う。

「ありがとう。行ってくるよ」
 レオンはまだ十三歳。成人は十五歳だから、ハンターとなっても、まだまともな仕事はさせてもらえない。
「おかげで、すぐに、命を落とすことはあるまい」
 そう思いながら、友人ラルフの息子、レオンを見送る。

 そうして少年は旅立ち、近くの町へと向かう。
 アウルテリウム王国。ゼウスト=ヴェネジクト辺境伯が治める領地で、町は領都であるテルミウスオピディウム。辺境の町と呼ばれている。

 ここから、流血の渓谷を越えれば帝国の勢力範囲。
 明確な国境は無い。

 だが商品の流通はあり、山越えの街道が通っている。

 谷は深く、山肌に切られた街道は戦時でなくても崩落を繰り返し、人の血を吸う。
 時に川は、赤く染まる。

「この街道に沿って行けば、町にたどり着くはず」
 レオンは、村からの道を左に折れる。

 戦地になるこの辺りは、石は敷かれておらず、馬車の轍が深々と刻まれている。

 そうして、約二時間も歩いた頃、少し前に追い抜いていった馬車に、ウルフたちが取り付いていた。
 高そうな馬車だが、護衛は少なく、ウルフ達の数とスピードに翻弄されている。
 その数は、三十程度。

 護衛は五人。
 御者は、おびえて、馬車の上に張り付くように立っている。

 ただ、馬たちはおびえているが、脚を踏みならし、ウルフを威嚇している。

 無手のレオン。剣術も体術も少しは習ったが、たいした事は無い。
 だが、様子を見て、見ぬ振りをできる性格でもない。
 世の中では、無鉄砲とも言う。

「大丈夫ですかぁ」
 そう言って走ってくる子供に、護衛の方が焦る。
「来るなあ。危険だ」

 護衛が叫ぶ。
 だが、レオンが近付くにつれ、ウルフたちはしっぽを巻き、逃げ始める。

 その様子を、護衛達は呆然と見送る。
「一体何が?」




帝国兵との戦い

 突然丘の向こう。
 つまり平原の方で、天まで届くような火柱が上がった。

 夜間の挑発は昨夜もあった。  だが朝一、敵は知らぬ間に谷の方まで撤退。
 それを発動したようだ。
 超巨大火災旋風。
 広範囲殲滅魔法である。
 主軸に一つ火柱が立つ。

 逃げようとする、その周りを囲うように、その時は、八つ火柱が立ったと言っていた。
 生き残りはわずか。
 八つの火柱の中にいた者達は、燃えて消えたらしい。
「いくぞ」
 あの怪しい魔力は消えている。

カクヨムとアルファポリスで公開中。


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