ぜにはらえ

胸に括り付けた箱。

それが揺らされる。
そしてその中から、人形を取り出し、うたう。

和菓子店、鯛屋。
「、、、あら、それこうてくれるん、
ああ、そうや、おまけ一つや、はい、どうぞ」
手を振る
そこへ人形師がくる
「、、、副隊長さんやないの、どないしたん」
「どないしたんもこないしたんもないやろ、営業や
、、それより、ちょっと頼まれてん、大福とおはぎ、ああそれから
寒天も5個ずつ頼むわ」
「はいはい」
金を出す。そしていれる「これおまけや、いつもこうてくれる
お礼やお礼」
ー-副隊長にして、人形師、傀儡使いの男性。
と知り合いというか昔なじみの、狂歌師、油煙斎

ー-国や知り合いの人やいうて、ただで品物くわれるんよーは
犯罪やねんけど、強く言えへんかった
「ま、しゃあないな」
ー-つけなんてしてない。いつも買ってくれる常連のほうが大事なので
二回目は断ったしつこくからまれた
コワかった。
「油煙斎だもんなぁ」
ー--まぁゆうて、ただの人だからこんなもんだろうけど。
「まったくおこがましいわぁ、店のもんくうんやったら銭祓ってもおらわへんとああ、そうや、その気になれば寒天で腕つくったるわ」
「んでその腕を食べるとなにそれ」
あははhと笑う。

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