卒業式文学(真面目すぎる先生のお話)
3年1組のみなさん、卒業おめでとうございます。最後に先生から大切なお話があります。地元の公立高校を卒業し、国立の教育学部に進学し、市役所の職員になりましたが、職場でみんなから嫌われて逃げるように教員になった先生の惨めなお話です。
先生は今までの人生を振り返った時、真面目すぎました。小学生の頃、帰りの会で担任が時々宿題のプリントを配り忘れていました。帰りの会が終わった瞬間、勝ちを確信して喜ぶクラスメイト。プリントに気づいていたのに何も言えず罪悪感を覚える自分。先生は学級委員でし