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室井光広日録(16)

2006.1月11日(水)くもり、晴。庚子
山参りの行。予定通り、学生たちとハムレットを肉声でよむことができた。あと1回で全篇、了。
脱線話で学生に、十干十二支・陰陽五行について語る。
田中和生氏の永井荷風論(「三田文学」)を車中で読む。「今」「ここ」「私」について、何事かを記しつづける覚悟が。ジャーナリズムからできうる限り身を離して。

井上孝先生がはじめに面倒をみてくれた大磯の不動産屋から連絡があり、さいしょに見に行った物件の大家が、猫と一緒でもよいといってくれているという。
折口信夫ふうの<海・山のあいだ>への回帰。
磯もとどろに寄せる波…に再び急速に心がすいよせられる。24日家を再度みにゆくことに。
うちの猫どもがいかに家を汚さないやつらかについて熱誠をもって語ったYの功績?

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もう何度か各所で話した気がするが、室井さんの会津訛りのハムレットはほんとうに良かった。〝声〟に撃たれ、沁み入ってくる経験だった。
転居先候補として大磯が復活。猫(クマとリュウの二匹)を飼うことが当初は不可だったが、パートナーである陽子さんによる説得の結果、可に転じたらしい。(2024.2.19)


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